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届く男性、届かない男性

2006年6月23日(金)

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 日経ビジネス誌に連載していたコラムをまとめたものが今月、『働く女は腕次第』という単行本として発売された。さっそく仕事先の方々に本をお配りした。

 このコラムはもともとが日経ビジネス誌の読者、つまり、男性管理職層を意識したものになっている。「働く女の本音はね・・・」という書き出しで始まる多くの章は、私自身は柔かく配慮して書いたつもりだが、本の発行後の男性たちの反応を見ると、それがいかに彼らを動揺させるものになったかを痛感する日々を過ごしている。

 テレビ収録の仕事先の方々と食事の機会があった。当然、彼らにも私の本をお届けしておいた。数日後、そのお一人から私にメールが届き「食事はイタリアンかフレンチどちらがいいですか?」と書いてあった。

 私は、はて?と思った。私以外男性ばかりのテレビ関係者の食事といえば、今までは焼肉か鍋か中華だった。結局、イタリアンやフレンチは女同士の交友の場としてレストランの住み分けが自然と出来上がっていた。その男性から「イタリアン?フレンチ?」と限定で聞かれることに私は「なにかあった」とそこに尋常ではないものを感じた。

 後日、なにげなく開いた自分の本に目を通しているときだった。ある章に、セクハラを解説した部分があった。そこには鍋会でいかに男性たちがリラックスしすぎてセクハラめいた発言が少なくないかが書かれてあった。

 そして、仕事場での食事会のときのセクハラ抑制には、男性がちょっぴり緊張するイタリアンかフレンチにしたらどうか、ということを私は提案していたのだった。そして私は体から冷や汗がどっと出たのを感じた。

 「読んだのだ。この章を・・・。だから突然、彼らの発想では私と食事するときにはイタリアンかフレンチでなきゃいけない、と解釈したのだ」と分かった。

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「届く男性、届かない男性」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官