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【談話室たけくま】ネットには「落語的」コンテンツが最適?
~蛙男商会(その3)

  • 竹熊 健太郎

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2006年7月6日(木)

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 個人制作のウェブアニメ(FLASHアニメ)で、テレビ地上波に進出したFROGMAN氏(蛙男商会)。彼は元々、テレビ制作の世界にいた人間。東京を去り、島根でウェブアニメを作り始めた原点には「既存のシステムには、コンテンツの作者に利益を還元する仕組みがビルトインされていない」ことへの疑問があった。彼はDLEと組んで、著作権を制作者側にしっかり保持した形での制作に乗り出す。

竹熊 FROGMANさんは、もとはテレビドラマのアシスタント・プロデューサーだったそうですね。

FROGMAN(以下F) 制作部のスタッフでした。フリーでやっていまして。フジテレビジョンで『北の国から』を。『98 時代』という、岩城滉一さんが死んじゃう回なんですけど。あれの制作、進行みたいな。まあパシリというか(笑)。

鷹の爪

竹熊 で、それをいっさい辞めて、結婚して奥さんの実家、島根に行っちゃった。

F そうですね。

竹熊 元々は東京の人ですよね。なのに仕事を辞めて田舎に移住するというのは、かなりの決意が必要だったと思うんだけど、やはりテレビに対する限界を感じていたんですか。

F というのもありますし、それ以上にネットに対する期待があったんですよね。

ネットに期待して島根に「引っ込む」

竹熊 最初からネットで勝負しようと?

F もちろん。島根にいながらにして、全国に通用するコンテンツを作れたら痛快だろうというのは、最初から思っていましたよ。

編集家 竹熊健太郎

竹熊 島根に行って、まずパソコンを買ったそうですね。

F その前にも、ノートパソコンは持っていたんですよ。東芝のLibrettoっていうミニノート。それで映像をやろうとしていたんですよ。でも全然作れなくて、やっぱりちゃんとしたパソコンが必要だというときに、近所のジャスコで8万円の型落ちパソコンが売ってたんです。買ってみたら、ウィンドウズがすでにXPの時代なのに98Meが入っていて(笑)。

竹熊 あえてネットでやろうという裏には、もしかしてテレビ界に対する、「意趣返し」があったのかなと思うんですが。

F ああ、それはありますね。やっぱりテレビ…いや映画にしてもそうなんですけれども、監督の名前を掲げて作品が世に出されるにもかかわらず、著作権が監督にないんですよ。業界の慣例なんですけど、それが僕、ずっとおかしいと思っていて。

 とりあえずお金を出している人たちが、プロデューサーということで現場にやってきて「よお、お前ら元気か」みたいな感じで大きな顔をしている。それを横目に見ながらずっとやっていたんですよ。現場で汗を流している人間には何の権利もなくて、ただお金を出しただけの人たちのものに、作品がなってしまう。

竹熊 だから、テレビの世界を離れて背水の陣でネットでの表現に賭けた。ただ、今となって考えたらもうそれしかない選択だったんだけど、相当勇気がいったでしょう。

F でも何か妙な自信はありましたよ。やっぱり映像を十数年間やってきた中で、人の作品をやっている中で、「俺だったらもっと面白いものができるのにな」って、ずっと思いながらやっていましたから。変な自信があったんですよね。

竹熊 でも、わざわざ島根に引っ込まれたというのは。

F ある映画の仕事で島根にロケに行きましてね。そこで今の、うちのかみさんと知り合ったんです。それで、そのまま結婚しちゃった。映画やテレビの業界には未練がなかったので、島根にそのまま残って、ネットで映像を作って自分で配信しよう、それが面白ければ話題になるんじゃないかな、と。

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