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【談話室たけくま】舞台を用意しないと才能も来ない~蛙男商会(その4)

  • 竹熊 健太郎

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2006年7月7日(金)

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 既存のテレビアニメの世界に、超低コストかつ短納期、そして別種の面白さというウェブアニメ(FLASHアニメ)で乗り込んだ蛙男商会とDLE。次の狙いどころは意外にもメジャーシーン。才能の発掘にも意欲を見せる。

竹熊 日本のアニメビジネスって、これまで海外展開をまともに考えてこなかったようなところがあると思うんですね。

椎木 そうですね。「ポケットモンスター」「遊戯王」「爆転シュート ベイブレード」が、どーんといったくらいですかね。「ポケモン」にしても、結局は海外のディストリビューター(代理店)を使っています。だから成功したといっても、海外で商売するノウハウがたまっているのはディストリビューターで、日本のプロデューサーには、海外展開に関するビジョンとか、成功事例、自信だとかが、ほとんど蓄積できない。

古墳GALのコフィー
「THE FROGMAN SHOW」で流されたFLASHアニメ「古墳GALのコフィー」。信じられない絵と信じられないストーリー。番組は7月7日現在ここで見られる

竹熊 なるほど。

椎木 ディー・エル・イーが日本のコンテンツを海外に出そうとした過程で痛感したんですけど、たとえば(日本の)某社は権利関係が非常に面倒だとか、クリエーターさんがこれこれのこだわりがある、とかで、海外と交渉するにしても、原作が他社のものである限り、われわれの自由にならない部分というのがどうしても出てくる。

 それで、自社でも製作に乗り出そうと。もういっそ、100%自社の作品として世界に出せば、権利関係も楽だし、自由度も高い。パイプはもうあるわけですからね。それも企画書じゃなくて最初から映像で見せたらどうだろうかと。それで、自社でスタジオ機能を持ったのが昨年、2005年なんですね。

竹熊 では、まだ始めて間もないわけですね。

椎木 まだ7~8カ月です。でも始める以前からウェブアニメ(Flashアニメ)には注目していました。設備投資が少なくてすむ、簡易的なスタジオというメリットももちろんありましたけれども、実はウェブアニメの世界にはものすごい才能がいっぱいいるということに気がついたわけですよ。

 それでDLEで、そういう個人作家とタッグを組んでサポートできるなら、面白いことができると思ったわけです。

海外オタク層を狙うか否か

編集家 竹熊健太郎

竹熊 近年は欧米でもオタクといわれる層が出てきていて、日本のアニメが好きな人も多いみたいですけど、現在、市場としてはどのぐらいのものなんですかね。

椎木 アメリカでは30万人から50万人だと推計されています。

竹熊 たしか10年ぐらい前は、20万と言われていたんですよ。そこから10万増えているとしても、たぶん日本人が願っているほど増えてないという印象ですね。ファン層としては、やっぱり閉じちゃっているのかな、あっちでも。

椎木 まったくそうなんです。こういった30万から50万人のオタク層というのは、世界中、どこの先進国でも上澄みのように存在するんです。ここに映像を売り込むのは、実は簡単なんですよ。要するに海外のオタクの人たちって、いかに早く日本からの情報を見るかというのが勝負になってるんですよね。「今度日本ですごいアニメが始まった」「俺は見たよ、君まだ見てないの、俺の勝ちね」みたいな世界の人たちなんですね。

竹熊 だから世界中にいることはいるんですよね。

椎木 世界中にいるんです。そこに流すのは言ってしまえば簡単なんです。DVDを売れば、30万人のうち10人に1人、それで3万枚売れるわけですよね。たしかに商売にはなる。GONZOやProduction I.G(※1)作品にしても、世界でヒットと言われたとしても、実態はこの30万人の層に届いたという話です。

※1 GONZO:92年に設立されたアニメ・CG制作会社。東証マザーズに上場。フルCGで制作されたアニメ「青の6号」で名を上げる。Production I.G:タツノコプロから独立した、アニメ制作会社。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』などを手がける。

 僕はこれは素晴らしいことだとは思いますが、やっぱり本当にすごいのは、「ポケットモンスター」みたいに、ビデオが1000万本を出荷したとか玩具が世界中でバカ売れしているとか。そういうレベルに来ないと、本当の意味でマス・マーケットに受けた作品とはいえないんではないかと。

 僕は、蛙男商会の作品はマス・マーケット向けにある程度勝負ができると思ってます。現実に今、米国での出しどころも増えてきてまして、ケーブルテレビだけじゃなく…

竹熊 海外で流れるんですか。

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