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【商う外国人】ブラジリアン柔術の“キモノ”がヒット〜「DUMAU」その2

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2006年7月27日(木)

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 外国人登録者数で30万人を超える、メジャーな在日外国人であり、同じ顔かたちをした「同胞」でありながら、我々は彼ら−−在日ブラジル人のことをよく知らない。彼らはこの国で何を思い、何を求めているのか。シリーズ【商う外国人】の第2弾では、篭原エヂソンというある日系2世を通じ、在日ブラジル人の素顔を垣間見たい。小柄で丸眼鏡をかけ、気弱そうな微笑を浮かべる篭原青年は、一見、「のびた君」だ。でも、その実体はブラジリアン柔術のツワモノで、徒手空拳の格闘技ビジネスにまい進する「ゴツイのびた君」だった。

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篭原氏
篭原氏

 篭原エヂソンさんは、日本でブラジリアン柔術の道着、「キモノ」の販売で年商3000万円を上げているんですね。ブランド名は「DUMAU」。このキモノについて、少し詳しく聞きます。他のブランドよりも優れている点は、ズバリどこですか。

篭原 デザインが格好いい、とみんな言ってる。あとは、やっぱり“軽さ”。今、キモノ込みで計量(※3)をやっているから、できるだけ軽くしてるけどね。

※3 ブラジリアン柔術の計量
試合では、細かく体重別に階級が設けられている。たとえば、同じく道着着用の柔道や空手などでは、パンツ1枚の状態で計量するが、ブラジリアン柔術では、道着を着用したまま計量する。身体・道着込みの重量の方が同条件と考えるのが、ブラジリアン的な合理性なのか?

篭原 新しい商品は縮まないのが一番だね。他のメーカーはみんな縮むから。

 分厚い綿だったら、洗って乾かすと絶対縮みますよね。

メイン商品のキモノ
メイン商品のキモノ

篭原 それが今ほとんどなくなった。

 キモノはブラジルの工場でつくっているとか。

篭原 そうそう。今のところはみんなパラナ州ロンドリーナの工場でつくってる。いまパキスタンの2つの工場から、「こっちでつくらないか」という話も来ているのね。結構安いし、他のメーカーはもうつくってるところもある。でも、品物見たけど、今のところは無理かな。

 デザインもブラジル人がしている?

篭原 日本人のデザイナーをあまり知らないから。でも、アイデアはみんな自分で出してるね。ブラジル人のデザイナーに「こういう形にして」「こういうデザインにして」「ここを直して」とか。

 DUMAUのロゴマーク、これは蛇ですか。

篭原 本当はコブラとドラゴンを組み合わせているけど、コブラはちょっとだけ残って、どっちかというとドラゴン。ドラゴンもコブラも強い、怖いというイメージあるね。

 「DUMAU」という言葉は、どういう意味なんですか。

篭原 イメージ的には、英語の“BAD BOY”。でもDUMAUは、“BOY”じゃなくて、悪い“奴”。

 「BAD BOY」という他社のブランドもありますよね。もともと柔術には、そういう人がやるものというイメージがある?

篭原 ブラジルでは昔そうだったけど、今はもう変わってる。スポーツだとみんな考えてるから。

 ブラジルでは柔道もそれなりに盛んだと思いますが、比べて柔術はどんな感じですか。

篭原 柔道も結構やっている人はいる。柔道は日本が一番だけど、ブラジルもたまにメダルを取るでしょ。でも今は、柔道をやっている人が柔術もやっているね。

 重なっていると。柔術人口そのものは、どれぐらいいるのですか。

篭原 ブラジルではサッカーと一緒。

 サッカーと一緒!?

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著者プロフィール

和良 コウイチ(わら・こういち)

ライター、編集者。1969年、東京生まれの埼玉育ち。法政大学経済学部卒業後、ニセ学生や海外旅行でしばらくプラプラし、やがて出版社に潜り込む。格闘技雑誌の副編集長から人文社会科学系の書籍編集者に転進し、教育関係のマーケティング会社にも勤務。現在、格闘技雑誌を編集しながら、自らもサンボ、ブラジリアン柔術の稽古で汗を流す日々。最近の関心は、柔道と“JUDO”の論じられ方。ロシア現代史に関するノンフィクションも執筆中。



このコラムについて

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 「ユーザーの顔が見えない」と言われる中で、自分自身の思い入れを武器に成果を上げている人々がいる。いわく言い難い個人の熱意(X)を、ビジネスとして組み立て、市場にいる買い手に思いの丈を伝える(EXPRESS)工夫を、本人へのインタビューを中心に、所属する組織や、市場規模の大小に関わらず紹介する。

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