• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

イッセー尾形流「人生コーチング」~
(4)“迷信”を逆手に活用せよ

ワークショップ「イッセー尾形のつくり方」見学記4

2006年8月2日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

第1回から読む
第2回から読む
第3回から読む


 ズブの素人を、4日間の稽古だけで舞台に上げ、お客さんに見せられる芝居を作り上げる--。そんな“無謀な”挑戦が、日本が生んだ独り芝居の達人、イッセー尾形氏と、ずっとコンビを組んできた演出家の森田雄三氏によって行われています。ワークショップ、「イッセー尾形の作り方」です。

 このワークショップは、ビジネスパーソンにとって、自分の限界と思っていた壁を破るためのヒントに満ちています。そのエッセンスを、彼らにずっと注目してきたルポライター、朝山実氏が分かりやすくお伝えします。初めての方は、ぜひ第1回からお読み下さい。

(日経ビジネスオンライン 山中 浩之)

 「集中して考えているところを、演じてください」

 こんな課題が与えられたら、皆さんはどうしますか?

 言われて思い浮かぶのは、眉間に皺をつくったり、そこに指をあてたり。ロダンの彫刻みたいに、如何にも「考えていますよ、いま」というポーズでしょうか。

演出家・森田雄三氏
演出家・森田雄三氏

 でも、そういう姿勢をとっている時というのは、他人に対するアピールにはなっても、実際には何にも名案は浮かんでこないものです。傍目には、サボッているように見える、たとえば寝そべり、ぼーっとしていたりするときに、いいアイデアがひらめいたりするものではないでしょうか。

本当の姿は、礼儀や常識とは逆

 ワークショップの会場でも、時間や日数が経つにつれ、参加者は思い思いの姿勢になっていきました。

 最初はきちんと膝をあわせて腰掛けていたのに、いつしか足を投げ出したり、椅子の上で胡坐を組んだり、もうバラバラ。一見すると、なんと行儀の悪いことか。ひとに教えてもらう態度には見えません。それでも森田さんは、当たり前のこととして、怒ったりしません。

 「人がとる態度は、礼儀や常識とは逆なことが多い」と、森田さんは言います。

 あらたまって何かをしようとすると固定観念にとらわれてしまいがちです。「考える」という態度一つをとっても、いつも自分がしていることを忘れ、ありがちなイメージを選択してしまう。森田さんはこれを「迷信」と言います。

 でも、森田さんが一筋縄でいかないのは、迷信を逆手にとって活用してしまおうというところかもしれません。

 参加者に雑談ふうに、森田さんはこんな話を語っていました。

 「昔、建築の仕事をしていたときのことだけどさぁ。こっちはミスをして、怒っている相手に謝っているんだけど、相手はますます怒り出しちゃって。なんで怒るのか。俺はぜんぜん理由がわからない。そのとき言われたのは、『モリタ、おまえ、反省しているときは、目を伏せるもんだ!』って」

 「それまで人と話すときには相手の目を見るものだと教えられてきたものだから、謝りながらも、じっと相手の目を見ていたんだよね。挑戦的というか、その目が不本意の表明に受け止められたらしい。言われて、そうかとは思った」

コメント0

「EXPRESS X」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師