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イッセー尾形流「人生コーチング」~
(7)君の謝罪が「コント」にしか見えないわけ

ワークショップ「イッセー尾形のつくり方」見学記 番外編1

2006年8月30日(水)

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 ズブの素人を、4日間の稽古だけで舞台に上げ、お客さんに見せられる芝居を作り上げる--。そんな“無謀な”挑戦が、日本が生んだ独り芝居の達人、イッセー尾形氏と、ずっとコンビを組んできた演出家の森田雄三氏によって行われています。ワークショップ、「イッセー尾形の作り方」です。

 前回までの連載では、平成17年度に開催されたこのワークショップのエッセンスをお伝えしてきました。残す2回は「番外編」として、今年度開催された(そして現在も継続中の)ワークショップのひとコマを切り取ってご紹介します。

 常に進化し続ける2人のワークショップは、ビジネスパーソンにとって、自分の限界と思っていた壁を破るためのヒントに満ちています。そのエッセンスを、彼らにずっと注目してきたルポライター、朝山実氏が分かりやすくお伝えします。初めての方は、ぜひ第1回からお読み下さい

(日経ビジネスオンライン 山中 浩之)


 「ごめんさい」
 「すみませんでした」
 「まことに、申しわけございません」

 8月に行われた原宿のワークショップでのことです。本番の舞台の数時間前、参加者は1人ずつ立ち上がり、順番に「謝る」稽古を続けていました。

その謝罪が「コント」にしか見えないのは

 森田さんは「ダメだなぁ」と苦笑いしています。参加者に20~30代前半の若者が多いからでしょう。謝罪といえばこうだなという定型の台詞、頭を下げてみせる仕草に、厳しい言葉が投げつけられます。

演出家・森田雄三氏
演出家・森田雄三氏

 「あなたがたの謝り方はコントにしか見えない。会社じゃこんなものだと許してくれないよ」

 「お芝居をしていますというのが丸見えで、真剣味が伝わってこない」

 森田さんの強い口調に、参加者の空気はこわばりました。本番はこの数時間後です。

 「社会で働く、会社に勤めるというのは、たとえ自分のミスでなくとも頭を下げなければいけないことがいっぱい出てくるということ。キャリアを積むというのは、自分のやったことじゃないからと、こだわっていてはやっていけない。自分なりの謝罪の仕方を身につけることが、社会人になるということだと思ってください」

 謝り方には、それほど豊富なレパートリーがあるわけではありません。基本は、詫びの言葉、反省の弁を述べることです。そして「誠意」がこもったものかどうかが、相手の寛容を引き出すことになります。

借り物の謝罪では、現実に太刀打ちできない

 しかし、誠意というのは「気持ち」。心の中は、外からは見えないものです。どのようしたら、気持ちを表明することができるのでしょうか。これほどあやふやなものはありません。

 形式に則った、どこかで目にしたような真似ではロボットのようなお芝居になってしまうし、過剰に気持ちを込めるとオーバーでウソウソしく映り、余計に相手の反感を募らせることにもなりかねず、事態はこじれるばかりです。

 「さあ、やってみるんだよ」と森田さんにせっつかれ、参加者たちは困っていました。

 「どうしても謝まらなければいけなかったときのことを思い出してごらん」と森田さん。再度トライとなりました。

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