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【わかるかも中国人】(3)
改革開放時代を懐かしむ『80年代明星シリーズ』

  • 中村 正人

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2006年10月2日(月)

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 バブル崩壊、「失われた10年」を経た日本人は、このところの「昭和30年代ブーム」(例えば、映画『三丁目の夕日』)のように、貧しくとも未来を信じることのできた過去の日々を懐かしむことに夢中のようだ。

 では、高度経済成長の真っただ中にある中国人は、過去を振り返ることなどあるのだろうか。

 海外のアート業界を常に意識した作品を提供してきた上海生まれのアーティスト周鉄海は、珍しく中国国内に向けた「ノスタルジー」をテーマにした作品を発表している。時代の大転換となった改革開放時代とは何だったのか。当時といまでは人々の意識の何が変わったのか。作品を見てみよう。

 汚れを知らない純真さを絵に描いたような、すがすがしい笑顔。口元はなぜか半開きで白い健康的な歯が覗く。ひと昔前のブロマイドのような、まばゆいばかりの光沢に包まれた彼女は、いったい誰?

巨大なパネルに描かれた『80年代明星シリーズ-方舒』(2003)(c)artist and ShangART Gallery,Shanghai

 方舒(Fang Shu)だ。1957年生まれの中国を代表する映画スターである(ちなみに日本で言えば、大竹しのぶと故・夏目雅子が同じ年)。中国人に聞けば、知らない人はまずいない。

 美人には違いないが、どおりでいまどきの中国人の女の子とはずいぶん印象が違うわけだ。彼女は子役として6歳から映画に出演という長い芸歴の持ち主で、本格的なスクリーンデビューは80年代である。そう、これは「いま蘇る中国80年代アイドルの肖像」なのである。

 当時、街頭に張られた彼女の映画ポスターを見ながら胸を焦がしたであろう中国青年たちも、もう40代。中年男性のノスタルジーを当て込んだのだろうか。この『80年代明星シリーズ』と名づけられたインスタレーションは2000年に生まれた(中国では「明星」はスター、アイドルの意味)。仕掛けたのは、1966年上海生まれの周鉄海(Zhou Tiehai)だ。

パリでも展示した狙いは何か

 美術館の展示スペースには、巨大パネルに描かれた方舒をはじめ、数多くの中国80年代アイドルたちが、いっせいにこっちを見ながら微笑んでいる。それはずいぶん奇妙な光景だ。しかも、この作品の展示は、中国国内だけではなく、パリでも既に行われている。どうやら中国の男性ウケだけを狙ったものばかりでもなさそうである。

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