「EXPRESS X」

【ヒットの“共犯者”に聞く】
涼宮ハルヒの場合 IV

角川書店スニーカー文庫編集部インタビュー その4

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2006年10月12日(木)

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涼宮ハルヒの場合・4

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※本企画の趣旨などにつきましては(その1)をご覧下さい


スニーカー文庫編集長、野崎岳彦氏
同編集部「涼宮ハルヒ」シリーズ担当、坂本浩一氏
聞き手:日経ビジネスオンライン 山中 浩之

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「あの第1話を見て編集部は、正直、どう思ったのか」

−− 放映第1話の「朝比奈ミクルの冒険」を、原作の版元であるスニーカー文庫の編集部で、皆さんで見たと。

坂本 会議室でプロジェクターを使って、編集部を集めて試写をしたところ、全員が…

―― どうでしたか。

坂本 呆然としていました(笑)。

第1話に、呆然と静まりかえった編集部

―― それは何というか、アレをいきなり見せられた方の気持ちを考えるとあまりあります。

写真左:スニーカー文庫編集長、野崎岳彦氏 写真右:スニーカー文庫編集部「涼宮ハルヒ」シリーズ担当、坂本浩一氏
写真左:スニーカー文庫編集長、野崎岳彦氏
写真右:スニーカー文庫編集部「涼宮ハルヒ」シリーズ担当、坂本浩一氏

坂本 全員が呆然とした、と言いましたが、その中でも「濃い」人間は、「いや、これはすごい!」「傑作だ!」と言っているんですけど。

野崎 ある意味、侃々諤々でした、その場では。

坂本 本当に実際の放送をしたときのネットでの感想とか、そういったところの感想の縮図が、すでに編集部で起こっていましたね。

野崎 だから(アニメの放映を)、決して楽観視していたわけでないのは確かだね。

−− 試写は「ハルヒ」の1話だけを見たんですか。

坂本 そのときは1話だけで。

−− じゃあ、ますますショックがでかいでしょうね。

野崎 もちろん、(第1話の)シナリオは知っていたんですよ。ただ、アフレコの現場に行っているのは担当の坂本だけなので。あの場で坂本だけは(これから何が起こるか)全部知っていたんですよね。

−− 坂本さん、どきどきしませんでした?

共犯関係、成立

坂本 正直に言って、どきどきもしましたけど、まあ、『ハルヒ』ならいいんじゃないのというところもありましたね。

野崎 坂本は京都アニメーションのスタッフの方や、もちろん原作の谷川さんと話をした上で、実際にある意味、(アニメの)スタッフの1人としてかかわっていますから。

−− 上司がショックを受けようが、もうそれを守っていくしかない(笑)。

野崎 守っていくしかないし、彼はいわば、アニメの全スタッフの「共犯者」なわけですね(笑)。

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 「ユーザーの顔が見えない」と言われる中で、自分自身の思い入れを武器に成果を上げている人々がいる。いわく言い難い個人の熱意(X)を、ビジネスとして組み立て、市場にいる買い手に思いの丈を伝える(EXPRESS)工夫を、本人へのインタビューを中心に、所属する組織や、市場規模の大小に関わらず紹介する。

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