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日付の入らない夢を見る人(その1)

ワタミ社長・渡邉美樹 ―― “ありがとう”の使命感(1)

  • 高橋 三千綱

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2006年10月20日(金)

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 「人生にはお金で買えないかけがえのないものがある。それを見つけて人間性を高めてほしい。そのお手伝いをするのが私の使命です」

 そう話す銀行の頭取がいたら、偽善者である。口先だけの薄っぺらな人間である。顔を覆っているマスクを取れば、得体のしれない昆虫の頭がでてくるはずである。

渡邉 美樹氏
渡邉 美樹(わたなべ・みき)氏

1959年神奈川県生まれ。明治大学商学部を卒業した後、経理会社に半年間勤務。その後、佐川急便のセールスドライバーとして働き、独立資金を貯める。84年、渡美商事を設立。86年、ワタミを設立し、翌年、ワタミフードサービスに社名変更。96年に店頭上場し、2000年に東証1部上場。2005年春、ワタミに社名変更。

 天地がひっくり返っても、銀行が庶民の味方になることはない。銀行マンが見ているのは、上司の顔色であり、幹部が狙っているのは頭取の席であり、頭取は財務省方面を窺っている。庶民の方など、誰も向いていない。人間らしさを詠うとすれば、それは単なるポーズである。

 しかし、渡邉美樹さんが口にすれば、信じられる。あの人は嘘をつく必要がない。他人からは気障に見える言動も、美樹さんにとっては、まっとうな行動なのだ。気障に見る人間の方が、実は世の中を拗ねた目で見ているのだろう。

 それにしても、と私は思う。

 「夢に日付を入れよう」

 この言葉を創り出した美樹さんは、もうそれだけで、存在意義があったのではないか。十分、人々に感銘を与えてきたのではないか。

 渡邉美樹さんを取材した帰り、そんなふうに思っていた。

 2日後に封書が届いた。それはこんな文面だった。


謹啓

 本日は、お忙しいなか、弊社までお越し下さり、誠に有難うございました。独特な味のある御質問の連続で、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 「ワタミ」ということばを聞くと、なんとなく心があたたかくなるような、そして、「よし、頑張ろう!」と思って頂けるような存在になりたいと思っております。創業21年、ようやくスタートラインに立った思いがしております。

 「外食」のみならず、「農業」「環境」「教育」「医療・介護」の仕事を通し、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めたい」との大胆な野望を抱き、これからも戦って参ります。どうか、今後とも宜しくお願い致します。お忙しいことと拝察致しますが、どうかご自愛下さい。

謹白

渡邉美樹

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