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【商う外国人】フィリピン人技術者派遣します
~「アジアンコミッション」その1

  • 和良 コウイチ

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2006年11月15日(水)

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 フィリピンからIT技術者を、日本に派遣するビジネスがある。

 何事だろうか。中国やインドのIT技術者が注目されているのはご存じの通り。彼らを派遣する日本の会社も増えている。その中で、どこよりも先駆けてフィリピン人に特化し、その能力の高さに目を付けた会社があるのだ。

 しかし、どうしてフィリピンなのだろう。

 この会社「アジアンコミッション」代表の菱垣氏は、農林水産省で官僚を勤めた後、退職してカナダの大学に留学。そのまま海外で国連のコンサルタントに転進し、いくつもの重要なプロジェクトを担ったという、ユニークな経歴の持ち主だ。

 「なぜフィリピン人の、IT技術者派遣ビジネスを始めたか」という彼の話を聞いているうちに見えてきたのは、我々日本人が「国境を越えて人間の力を借りる」ための方法論だった。

菱垣裕介(ひがき・ゆうすけ)

菱垣裕介氏

1964年、東京生まれ。私立武蔵高校、明治大学農学部卒業後に農林水産省勤務。公共事業部門に携わる。在職中、徳之島の開拓建設事業に従事した。世界で農業開発の仕事をするため退職し、カナダ・マクギル大学農業経済学科にて修士号取得。1997年から独立開発コンサルタントとして活動。国連世界食料農業機関(FAO)、国連農業開発基金(IFAD)、アジア開発銀行(ADB)、世界銀行国連開発計画(UNDP)などと契約し、経済開発プロジェクトの調査・計画を行なう。東アフリカの緊急農業支援や東南アジア・南アジアの貧困対策、農業開発のプロジェクトに多く参画。2001年より株式会社シンワ・マネージメント・システムズ取締役就任。同年末よりフィリピンでの技術者採用・育成を開始する。2003年より同社のAサインスタッフ事業として、技術者の派遣を開始。現在の登録商標はアジアンコミッション。2006年7月現在、フィリピンから70名の技術者を日本国内の企業に派遣している。
アジアンコミッションHP


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―― 現在、フィリピン国籍の外国人登録者数は約18万7000人(法務省入国管理局調べ、2005年)とされています。フィリピンから「技術者」の資格で日本に入国している人数はどのくらいですか?

菱垣 少ないですね。年間で100名ちょっとです。

―― 単純労働者のほうが圧倒的に多いということですね。

菱垣 といいますか、単純労働の仕事は入管法では禁止されています。ですから、基本的に単純労働に就いている人は、日本人の配偶者、研修生、日系人、または不法就労の人なんです。

 日本人の配偶者である在日外国人の総数は、45万人ぐらい。一番多いのは中国人だけれども、フィリピン人も2、3番目に多くて、そういう人たちが現場作業などをやっている。プロフェッショナルの技術者はものすごく数が少なくて、恐らく1社での数はウチが一番多いはずです。

―― アジアンコミッションの主たるサービスは、フィリピンからのプロフェッショナルな技術者派遣とのことですが、外国人の技術者というのは、具体的にはどのような条件をクリアしないといけないんですか?

菱垣 日本で外国人が技術者として働くには、「技術ビザ」の取得が必要になります。技術ビザは、IT系の場合、専攻について大卒程度の技術や知識を持っていることと、「日本人が従事する場合に受ける報酬と同等額以上の報酬を受けること」が要件とされています。

日本入国のハードルは高ければ高いほどいい

―― ひどい言い方ですが、日本で働くフィリピン人というと、法の網をくぐってやってくるようなイメージもあったと思うんです。

菱垣 「企業研修生」という形で日本に入れて、実際には単純労働をやらせている企業が非常に多いのは事実です。研修生は労働をしてはいけないという建前なので、労働基準法や最低賃金法などが適用されないため、劣悪な条件で働かせているところも少なくありません。

 僕は、研修生制度に基本的には反対なんですよ。実例をいっぱい知っているけれど、研修生制度を扱っている人たちは、どうもあまり感心しない人が多い。先に30万~50万円ぐらい、向こうにしたら大変な裏金をフィリピン人から取って、ブローカーとしてやっていたりする。こんな制度はやめたほうがいいと思いますね。

 とくに見ていて残念だなと思うのは、いい大学を出て非常に能力が高い人でも、研修生という形で入れると、フィリピン人全体の立場が低くなってくるでしょう。もちろん彼らの能力も生かされませんし。

―― そういうフィリピンの人たちが不当に搾取されたり、ひどい目に遭ったりしているというのは悲しいことですね。

菱垣 それはどうかな?

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