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【商う外国人】IT技術者を国籍で区別するナンセンスさ
~「アジアンコミッション」その2

  • 和良 コウイチ

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2006年11月16日(木)

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 アジアンコミッションから派遣されるフィリピン人は、非常に高い倍率をくぐり抜けて選抜された、優秀な技術者たちだが、そのほとんどは、日本語に関してはゼロから出発する。ところが、彼らはわずか3カ月間の集中トレーニングで、小学校卒業程度の日本語力を身につけるという。

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―― いただいた名刺の裏には、「派遣開始まで3カ月お待ちください」と書かれてありますよね。この期間というのは?

菱垣 日本語研修の期間です。アジアンコミッションでは、「こういうバックグラウンドの人がほしい」という派遣の依頼があったとき、あらかじめ登録されているフィリピン技術者のデータベースの中から、一番条件を満たしている人を選ぶようにしています。でも、彼らをすぐにクライアントに派遣するのではなく、現地に作ったトレーニングセンターで3カ月間、日本語研修をおこなってから来日、という段取りになります。

―― みなさん日本語はほとんどゼロから始めるわけですか?

トレーニングセンターでは時にはマンツーマン以上の密度で日本語研修をしている
トレーニングセンターでは時にはマンツーマン以上の密度で日本語研修をしている

菱垣 はい。採用のときに日本語を勉強している人や、日本に留学している人といった条件を設けると、応募の段階で人数が限られてしまうので、その点は一切参考にしてない。技術内容と面接で決めて、採用した人には頑張って日本語を勉強してもらうということです。

―― たった3カ月で日本語をマスターできるものなんですか?

菱垣 全寮制のトレーニングセンターですから、3カ月間日本語漬けです。研修時間にすると、1000時間ですね。

―― 1000時間となると、プログラム開発だけでも大変なのでは?


公文式の応用で日本語が一気に覚えられる

菱垣 「公文式」の日本公文教育研究会と、カイ日本語スクールに協力していただいています。カイ日本語スクールとは、コースワーク、コミュニケーションの教材とカリキュラムを共同開発しました。

―― どういう経緯で、その2つの機関と。

菱垣 一緒に組んでいただく機関を決めるまでには、何十という日本語学校を見学させてもらいました。ウチのスタッフを通わせたり、教材を使ったり、先生方と触れ合ったりする中で、公文式とカイ日本語スクールが一番考え方を共有できると判断し、協力を依頼しました。実際に協力が始まるまで足掛け4年ぐらいです。人を伸ばす・育てるという考え方を共有し、確認する作業も、1年間ぐらいかかりましたね。

 公文式というのは世界で380万人の学習者がいる、ものすごく大きな組織です。人を伸ばすための考え方をすごく大事にしている、面白い会社ですよ。もともと日本語教育のスキームがあるので、それを活用して通常の何十倍というスピードで学習は進めます。

 そして、公文で言うところのDランク、つまり小学校の読み書きが全部終わって、中学生の読み書きに入ったぐらいまでマスターした段階で、日本に来る。これはおそらく公文式でなければできないシステムです。日本公文もウチのプロジェクトをやるのに10名のタスクフォースをつくってくれました。人が育って国が育つことに共感してくれたんです。

――開発した教育プログラムは、いろんな場所で応用できそうですね。

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