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組織には6種類の人間がいる

~マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング柴田励司社長(3)

2006年12月19日(火)

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 職業としての「社長」を自ら選び、活躍している人をお招きし、将来、経営層を目指す人々に、ご自身の経験を語っていただくトークセッション「Road to CEO」。今回は、世界最大の組織・人事マネジメント・コンサルティング会社、マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングの日本法人を率いる柴田励司氏をゲストに迎え、組織運営の秘訣と人事の課題について語っていただいた。

マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング 柴田励司社長

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司会、秋山(以下A) 今年のワールドカップでは、サッカーの日本代表がぼろぼろになって負けました。中のことは分からないので想像でしか言えないんですけど、(誰もが)目標にしたいすごい人がいて、でも言い方はかなりきつい人で、(その人が組織に)うまく馴染まなかった感じでした。ああいう姿を見ていて、人事のプロフェッショナルの観点から、ジーコのやり方がまずかったとか、そういうのを教えていただけるとありがたいんですが。

 確かに、すごい人だということはみんなが認めていたと思うんですけど、互いに共鳴してやれるかという人間軸の方で難しさがあったと思います。

 周囲と心を通わせるのがうまい、言いたいことを聞き出してくれるとか、分かりやすく話してくれる。この辺が、実態は分かりませんけれども、どうだったかなという気はしますね。

A それは一般的に、コミュニケーション力と言われちゃいますよね。

 そうですね。伝えるというよりは、むしろ聞いて、まとめて、返してあげる力です。よく申し上げるのは、管理職の前に新人が出て話をするとき、やっぱりどきどきする。主語と述語が逆になったり、いろいろなことを言っちゃったりします。そういうときに部長が、「お前の言っていることは分からない、出直してこい」。これは一番やってはいけない。そうするとトラウマになって、「もう二度と言うか」となる。

 それが、抽象力に秀でている人は、いろいろな情報を集めて、「そうか、こういうことが言いたいんだね」と返してあげられる。少しお化粧も入れて、「ああ、こういうことだよね」とやってあげると、何かすごくグレードアップしたような気がする。「この人は自分のことが分かってくれている、ついていこう」となるんです。

「エイリアン」の遇し方は難しい

A そうしていたら(日本代表も)決勝リーグに行けたかもしれない。

 その話にちょっと引っ掛けて、ワールドカップの前に、「日本選手をどうしたらいいか」という取材が某経済新聞からあってコメントしたんです。ところがコメントした瞬間に負けたものですから、お蔵入りしたんですけど、ここでその話をしましょう。

 組織には6つの集団がいます。周囲に影響を与えたり、組織を動かせるリーダー(指導者)、その横にいてリーダーに対していろいろ言ってあげられる参謀、言ったことをちゃんとやるフォロワー(追随者)。あとは言ったこともやらなくて、ぐれているパラサイト(寄生者)、リーダーの逆で周囲を腐らせるキャンサー(組織のガン)。最後の1つはエイリアン(異端者)。エイリアンは、個人としては才気煥発で優れているけれども、コンサバティブな組織の中では排除される傾向にあります。

 そういうエイリアンは、今やっていることを創造的に壊していくことができる人たちです。ただ、その人たちが生きるための大前提があって、それはスポンサーがいること。今回の例で言うと、ジーコみたいな人が徹底的に、「その人は正しい」ということをやっていかない限り、(その人は)まさにエイリアンとして扱われ、外に出ざるを得ない。今回のケースはそういうことだったんじゃないかと思います。

A エイリアンって、場合によっては外に出た人ですね。中田君のしゃべり方って、最初は結構、外の人の発言(みたい)だったんです。

 そうですね。アウトサイダー・エイリアンになるか、インサイダー・エイリアンになるか。アウトサイダー・エイリアンになると、批評家になりますから、キャンサーに近くなってしまうと思いますね。

A (中田は)インサイダー・エイリアンという意味ですね。

 ええ。

司会、山中(以下Y) 最初にマーサーにいらっしゃったときのことを、ご著作で「個人事業主がばらばらと集まって、ただその場所にいる印象だった」とお書きになっています。それは、エイリアンがいっぱいいる会社という意味でしょうか。

 そうですね。エイリアンがいっぱいいて、リーダー、参謀、フォロワーがいないという感じですね。

A 組織になってないという。

 なっていないということですね。ただ、どうでしょう、ブティック系のコンサルティング会社というと、(社員が)個人としてどれだけパフォーマンスを上げるかということでやっている会社が結構あって。それはそれで1つの在り方だと思いました。

 ところが、そうすると30人の壁を超えられない。組織能力が安定しないので、クライアントに対して、一定水準のサービスを提供できない。これは先が読めないなと思いました。

Y CEOになられて、エイリアンが跋扈する組織を「こういう形にしていこう」と動かれたんでしょうか。

コメント3

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「組織には6種類の人間がいる」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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