「Road to CEO」

面接待ちの間に訪れた、運命の出会い

〜オプト 海老根智仁CEO(1)

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2007年1月9日(火)

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 職業としての「社長」を自ら選び、活躍している人をお招きし、将来、経営層を目指す人々に、ご自身の経験を語って頂くトークセッション「Road to CEO」。今回は、1994年にファックスを用いたダイレクト・マーケティング事業の会社として創業した後、1997年にネット専門の広告代理業に転換し急成長を遂げているオプトのCEO、海老根智仁氏をゲストに迎えた。

オプト 海老根智仁CEO

 海老根氏は大学卒業後、大手広告代理店に入社、営業と経営企画の仕事を経て退職し、就職活動中に知り合った友人が立ち上げていたオプトに入社、同社COOを経て、2006年1月、CEOに就任した。

 オプトをネット広告代理店という、まったく別の業態に同社を生まれ変わらせた立役者が海老根氏。その手法から、友人でもある創業者との人間関係、これからの方向性などを、彼の生の言葉でお伝えする。

 司会は日経ビジネスオンライン副編集長の山中浩之と、インディペンデントコントラクター協会の理事長を務め、様々な企業経営の現場に立ち会ってきた秋山進氏。テーマ別に4回に分けて掲載する。

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司会、山中(以下Y) ご経歴が広告代理店からスタートして、今こういうお仕事をしていらっしゃるわけですが、もともと広告という仕事に興味をお持ちだったんでしょうか。

 (選択肢としては)コンサルファームもあったんですけれども、広告代理店は何より人脈が作れるだろうと。当時バブルの終わりで、周りから結構、脚光を浴びているところもあったので、選びました。実はその(就職した)前の年、オプト創業者の鉢嶺と偶然会っています。

Y どこでお会いになったんですか。

 就職活動で、です。不動産会社の面接待合室で、隣の席が鉢嶺。そこで、いろいろ話すわけです。気が合ったので、「帰りにお茶でもしませんか」と。帰りには、お茶じゃないほうで飲んでいました、4、5時間。それが最初の出会いです。

Y どんな話をされたんですか。

 学生でしたので、遊びの話が話の6割、3〜4割は何の仕事をしたいか、将来どうするか、という話で、私は将来1人で何かしたいと思っていましたし、鉢嶺は「3年たったら(会社を)辞めて独立したい」と、そのときから言っていました。

「満員電車の席取りサービス」という起業プラン

司会、秋山(以下A) 結局、その会社では内定を取れたんですか。

 2人とも落ちました(笑)。鉢嶺は違う不動産会社に行き、私は広告代理店を選択しました。そのときに話が合ったので、結構飲むようになり、鉢嶺が独立のための勉強会を自分の会社の会議室でやるというので、私だけが違う会社で、ほかのメンバーは同じ不動産会社、鉢嶺の同期と後輩で勉強会を始めています。みんな(社会人)1年生のときからです。結局、勉強会を1〜2年やったんです。

Y けっこう続いたのですね。

 1991年に(会社に)入って、1994年の4月に鉢嶺は(オプトを立ち上げ)独立しています。その間勉強会は3カ月に1度ぐらいやっているんですけど、みんな(今考えると)しょうもないプランを出してきます。

Y 起業プランを出して、みんなで叩き合いをしたんですね。

 そうです。今でも1個だけ覚えているのが、満員電車の席取りサービス。誰かが満員になる前に電車に座っていて、それをチケットで交換して座れる、とか。そういう、議論というか半分は雑談を、ずっとやっていました。結局、3年間考えた上、1994年の4月から、オプトはファクスを使ったダイレクト・マーケティング業というのを始めています。

Y 創業者4人がみんな出資して?

 そうですね。4人プラスもう1人で、みんな金がなかったので、60万円ずつを5人で集めました。

Y この時点で、鉢嶺さんから「独立したから、君もおいで」と誘われたと思うんですけど。

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このコラムについて

Road to CEO

この「Road to CEO」は、昇格や継承ではなく、自らの職業として「社長」を選び、活躍している方を招いて、将来経営層を目指す人材を前に自らの経験を語って頂くトークセッション。今求められている経営者としての技術を、生の会話の中からつかんでいただきたい。この企画と運営には、経営層に特化した人材紹介サービスを展開しているリクルートエグゼクティブエージェントの協力を得た。(写真:大槻 純一)

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