• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

オーナーだけができることと、プロ経営者の役割

~長崎屋 上山健二社長(4)

2007年2月1日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Part3へ

長崎屋 上山健二社長

-----------

司会、山中(以下Y) その上山さんにキョウデンの橋本浩さんが声を掛けたわけですが、これはいつごろですか。

 日経新聞に「ジャックの上山辞任」という記事が載り、それを見ていた橋本会長が電話してこられたんです。

Y ご面識はあったんですか。

 ええ。ジャックは車の本業以外はもうやめる、「自動車流通に関係ない会社の株は売りましょう」と社内でも言っていたので、ある子会社の社長が、「自分の会社の株を売るんだったら、この人に売ってほしい」と言って橋本会長を1回連れてこられたことがあった。私が社長になった翌月ぐらいです。

 その会社の売却話で7~8回打ち合わせをしまして、最終的には売らなかったんですけど、私のことを「面白いヤツだ」と思ったみたいで、「何で銀行を辞めたんですか、何で中古車業界へ行ったんですか」と、いろいろ質問攻めにあいました。

Y 長崎屋にというお話が来たのは?

 電話の時です。「長崎屋を一緒にやりませんか」という言い方ですね。「ありがとうございます」と、その電話に対してのお礼は言いまして、「1回会いましょう」と言われ会いに行ったんです。

Y どんなお話をされたか、覚えていますか。

 ええ。「長崎屋は更生会社だけどお店主導の再建をして上場したいと思っている。その可能性は十分あると思っている。上山さんの経験は生きるだろうし、面白い仕事ができると思うから来ませんか」という話でした。

 それで、「ありがとうございます。私みたいな人間に声を掛けてもらって」と言って、「ただ私はオーナー企業に入ってものすごく苦労したんです。橋本会長もオーナーですよね。会長が何か悪いことをされるとは一切申しませんけど、私はオーナーであろうが誰であろうが、言いたいことは我慢せずに言う人間です。今回は徹底的に自分の将来を考えたうえで次に行きたい。別にキョウデンや長崎屋が嫌だとか、そんなことは一切ないですけど、自分としては時間が欲しい、検討する時間が」という話をしたんです。そしたら、「ああ、いくらでも考えてください」と橋本会長はおっしゃったんです。

キーワードは、人間力と店舗からの再生

Y どの辺に、自分が入って指導力を発揮できることがあると思われたんでしょう。失礼ですが、小売業の経験はお持ちではなかったですよね。

 (中古車の)ジャックも4割が小売りですけどね。だけど、おっしゃるように長崎屋みたいな総合小売業の経験はまったくないですね。

Y そんな状況で、何を問題として見つけられて、どういう手を打たれたんですか。

 橋本会長という人はもともと「今日から電器屋」でキョウデンという名前をつけたぐらいで、松下電器のパナショップを長野県の山奥で成功させた人なんです。すごい商売人なんですよ。

 キョウデンも今はプリント基板を作っているメーカーですけど、自分で作って自分で売るというのが彼の根本発想ですから、そういう意味では「製造業でも目的はサービス。メーカーのためのサービスだから」ということで、「お客さんの立場に立つ」という発想はすごいですよ。

 私が入ったときは橋本会長が長崎屋の社長で管財人です。圧倒的な人間力があって、一瞬でその場の空気を変えられる人です。それがオーナー経営者のすごさだと私は思うんですけど。店で店長を怒鳴り上げる瞬間も見ましたし、入ってみて、「こういうのも1つのやり方だな」と学ばせてもらいました。毎日、会長と「人間力にこだわって再生しよう、店の再建から長崎屋を再建しよう」という話ばっかりしていたんです。

Y そうは言っても、具体的に手を打っていかないとうまくいきませんよね。その辺で工夫されたことは?

コメント1

「Road to CEO」のバックナンバー

一覧

「オーナーだけができることと、プロ経営者の役割」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック