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危機的な状況下でどう行動するか

~指揮者・大野和士~

  • 茂木 健一郎

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2007年1月24日(水)

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 仕事の現場では、予想もしなかった様々なことが起こる。今回お話を伺った指揮者の大野和士さんの場合、歌手の声が出なくなったり、オーケストラがストライキしたといったことがあった。そういう時にどんなことがあっても動きを止めない、投げ出さないことがすごく大事なんだ。

 危機管理において大野さんは素晴らしいものを持っている。常に代替案を出し、出した瞬間に行動している。それがまたダメになった時はすぐ別のことを考える。

 大野さんの場合、音楽家として最善の演奏というものは頭にあるのだろうが、最善の演奏と言えないものになってしまったとしても決して投げないで、できる範囲の中で最善を尽くす。それが信頼を得る秘訣なのだろう。

 指揮者というのはある意味でカリスマ性が必要で、皆がその後についていかなければならない。危機的な状況で何をして何を自らの責任として生き抜けるかを人は見ている。そういうことは付け焼き刃ではダメで、生き方自体の説得力がないとダメなのだろう。大野さんのカリスマ性はそんなところからきている。

 あと、西洋音楽というのは向こうのものだから、ヨーロッパへ行って、日本人がどうやっていくかは難しいことだと思った。だからこそ圧倒的な力を見せつけるという意志を強く感じた。向こうの人と同じくらいではダメだから、日本人だからどうだとか言わせないくらいの、圧倒的な実力を身につけ、圧倒的に卓越しているべきだ。大野さんは、それを自分の1つの倫理として持っている。

 これは、以前登場していただいたカーデザイナーの奥山清行さんとも共通していた。言い訳の利かない実力の世界で勝負している人が持つ、非常に厳しい共通感覚を見た気がした。

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がけっぷちの向こうに喝采がある ~指揮者・大野和士~
NHKの番組サイトへ

NHK総合テレビ
1月25日(木)午後10:00~10:43
・再放送
 総合 毎週月曜 午後4:05~4:49
 BS2  毎週水曜 午後5:15~5:59
 総合 毎週木曜 午前1:10~1:54
     (水曜深夜)
番組公式サイト
本・CD・DVD紹介サイト

 今、世界が注目する気鋭の日本人指揮者がいる。大野和士、46歳。「第2の小澤征爾」との呼び声も高く、ミラノ・スカラ座、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場など世界中の超一流の劇場から公演依頼が次々舞い込んでいる。

 言葉も文化も違う日本人がヨーロッパで指揮者を務めるのは、並大抵のことではない。しかし大野は、常に楽曲への理解の深さで、相手を圧倒する。大野は、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語を自在に操り、自宅で、大量の資料を原語で読み込む。稽古ではドイツ人にワーグナーのオペラの解釈をドイツ語で伝える。

 6週間に及ぶ稽古の舞台裏に完全密着。これまであまり明かされることのなかった指揮者の日常も含め、マエストロ・大野和士の仕事の流儀に迫る。



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