周りが「助けてあげたくなる」人がいる。
考えてみれば、スーパーマンなんていない。だから、ひとりで全部できる必要はないわけで、むしろ自分ができないことは「できない」と、はっきり周りに見せた方が助けが得られる。「弱い」ことは「強い」ことというのが、今回のクリティカルケアの専門看護師・北村愛子さんとのお話で、一番印象に残ったことだ。
プロフェッショナルが専門職だとすると、自分ができることの限界を知るということが、プロになるための、非常に大事なステップだ。そして、その欠点を隠してしまうのではなく、わざと人に見せるようにすると、「あいつはあんなに困っているから助けてやろう」という人が出てくる。
カリスマ的リーダーのあり方としても、1つ、そういう解があることを示唆された。一所懸命に生きていて、しかもこれが欠けているとはっきり外から分かることがあると、それを補ってあげようと人が集まってくる。
目指している方向は説得力があり、それに真摯に向き合っていて、しかも弱点だらけの人は、人を引き付ける。
ある人のもとへ人が集まってくる理由には、もちろん長所もあるが「あんなところが抜けている」と周りが感じて集まるようなところがある。そのために必要なのは、北村さんが言っていた「まじめさ」ということだ。普段から「ちゃらんぽらんな」人には、あまり助けに行きたくない。北村さんの話を伺っていると、この人にはそういう「人徳」みたいなものがあると感じた。
オレは全部自分でできるんだというような格好をしていると、欠けていることが周りに見えずに、人の助けも得られない。だから、自分の欠落を外から分かるようにするというのは、意外と大事なことかもしれない。弱点だから、隠そうとするのではなく、オレにはこんなに穴があると。
「弱さ」は「強さ」に変わる。常にではないけれど、そうする方法がある。
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