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予定調和に陥らないものづくり

~宮崎 駿・創作の秘密~

  • 茂木 健一郎

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2007年3月27日(火)

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 宮崎駿さんの作品作りは、予定調和で最初からストーリーを作ってしまうのではない。既に頭の中にある強烈なイメージをなんとか組み伏せながら作るという感じだ。だからストーリーに意外性が出るし、強度も出る。新作の「崖の上のポニョ」もそうだ。いくつかの強烈な原画があり、それを生かした映画はどんなものかと考えていく。

 新しいビジネスを考える時にも、こうしたやり方がありうると思う。まず強烈なビジョンがあり、それを生かすための方法やビジネスモデルを考えるという方向性がある。ビジネスモデル自体に命があるのではない。

 新しいものが世の中に登場する時、「聞き分けのない子供」のような姿をしている。大人の側にすれば、こうした聞き分けのない姿に耐えるのはエネルギーがいることだ。子供は大人の思い通りにはならない。大人は大人の世界のルールや価値観を前提に、それが守れないとネガティブな評価をする。

 効率というものを優先する社会では、あるルールやシステムを考え、それに従うという形で効率というものを定義する。それに対して、言う事を聞かないものはなかなか評価できないし、それに向き合うのは面倒なことでもある。実は、その面倒だと思うところに大事なものが潜んでいる。

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映画を創る
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
3月27日(火)午後10:00~10:59
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
番組公式サイト
本・CD・DVD紹介サイト
 3月27日(火)のスペシャル版に、アニメーション映画の巨匠・宮崎駿監督(66歳)が登場。「ハウルの動く城」以来となる長編映画「崖の上のポニョ」の制作に挑む宮崎監督に密着し、その創作の秘密と、素顔に迫る!

 老境に達した宮崎監督が自らの限界と向き合い、もがきながら、映画と真正面から向き合う姿。不安にさいなまれながら、自身が「映画の本質」と語った1枚を描き上げる場面。・・・カメラは新しい映画が生まれる瞬間に立ち会う。また、長男・吾朗氏が監督を務めた「ゲド戦記」の試写会や、海辺の町に出かける1人旅にも同行。人間・宮崎駿のありのままの姿を丹念に見つめる。

 66歳にして、創作を続けるエネルギーはどこからあふれてくるのか。天才の頭脳と素顔に徹底的に迫る。


コメント1件コメント/レビュー

プロだからやるのではなく、半分は素人がよい、やりたいという精神が大切だと宮崎氏は言っているが非常に深い言葉だと思う。ビジネスにブレークスルーを起こそうと思うのであれば、極論的に言えば、ビジネスをすべきではないということだと思う。ビジネスが出来ないから駄目ではなくて、ビジネスをしようとするから駄目だということ。ビジネスは人間の前では無力。人に感動を起こす製品やサービスは、ビジネスをしていない。ビジネスという無機質なもので、どうして人に感動を起こせるのか。感動していない人間が、感動する製品ですよと大衆と説き伏せようとしている、滑稽な現状がある。それを作った人間が本当に感動するから周りの人も感動するのに。今のビジネスは錯覚している。ビジネス自体が変わるべき時代に来たと思う。仕組みを作って大々的にPRすれば人は動くというのは、極端に言えば、食料品や日用品であれば可能であろう。物が売れない、とマーケティングが嘆いているが、感動していない人間が感動させようとしていること自体滑稽なことだ。(2007/04/03)

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プロだからやるのではなく、半分は素人がよい、やりたいという精神が大切だと宮崎氏は言っているが非常に深い言葉だと思う。ビジネスにブレークスルーを起こそうと思うのであれば、極論的に言えば、ビジネスをすべきではないということだと思う。ビジネスが出来ないから駄目ではなくて、ビジネスをしようとするから駄目だということ。ビジネスは人間の前では無力。人に感動を起こす製品やサービスは、ビジネスをしていない。ビジネスという無機質なもので、どうして人に感動を起こせるのか。感動していない人間が、感動する製品ですよと大衆と説き伏せようとしている、滑稽な現状がある。それを作った人間が本当に感動するから周りの人も感動するのに。今のビジネスは錯覚している。ビジネス自体が変わるべき時代に来たと思う。仕組みを作って大々的にPRすれば人は動くというのは、極端に言えば、食料品や日用品であれば可能であろう。物が売れない、とマーケティングが嘆いているが、感動していない人間が感動させようとしていること自体滑稽なことだ。(2007/04/03)

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