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VI:情熱がなければ伝わらない!

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2007年4月6日(金)

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第5回から読む

 私の仕事は、「アタッシェ・ドゥ・プレス」です。

 この仕事がどういうもので、そして、あなたのお仕事と深いご縁があるということは、連載をお読みくださったみな様、もうお分かりですよね?

 え、分からない?

 いえいえ、そんなはずはございません。

広報・PRだけだと思ったら大間違いです

 「アタッシェ・ドゥ・プレス」を要約すれば、企業やブランドの商品やサービスの情報を、メディアを通じて消費者に伝える仕事。と聞くと、「アタッシェ・ドゥ・プレスって要するに広報とかPRのことでしょ?」とおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。そのとおり、アタッシェ・ドゥ・プレスのお仕事は広報やPRが中心をなすと言っていいでしょう。

 そこで質問です。次に挙げる仕事のうち、アタッシェ・ドゥ・プレスが実際にかかわる仕事はどれとどれでしょうか?

エファップ・ジャポン 学長 ワグ 代表取締役社長 伊藤美恵氏 (写真:峯村 隆三)

エファップ・ジャポン 学長 ワグ 代表取締役社長 伊藤美恵氏 (写真:峯村 隆三)

 1 広告・宣伝
 2 商品開発
 3 開発支援
 4 ブランディング
 5 マーケティング
 6 マーチャンダイジング
 7 営業、販促展開

 答えは……。
 全部です。

 なぜこれが全部、アタッシェ・ドゥ・プレスの仕事になるのか。「これが全部仕事だなんて、まるで経営者みたいじゃないか」という声も聞こえてきそうです。

 まさにおっしゃるとおり。ある企業のアタッシェ・ドゥ・プレスを任されたら、その企業の商品がどんな内容で、どんな顧客を狙って開発され、どんなかたちで販売されているのか、経営者的な視点で“すべて”を理解しなければ、理想的なPR法を提案することなどできないのです。言い換えれば、どの分野の仕事も「アタッシェ・ドゥ・プレス」につながる側面を持っている。

自分の仕事の「前」と「後ろ」そして…

 あなたの仕事の前と後ろの仕事を知ること、そして、その範囲を広げていくことこそが「アタッシェ・ドゥ・プレス」への唯一の道です。そして、商品が生まれる最初の段階と、最後の段階=お客様をつなげることができたら、それこそが理想的なアタッシェ・ドゥ・プレスです。

 人と人の気持ちをつなげる、つまりは、コミュニケーションです。
 この連載をきっかけに、みなさんに私がお伝えしたいのは、単なるメディア対応を超えた次世代のアタッシェ・ドゥ・プレス像、ブランド戦略までを視野に入れて、作り手からお客様までを相手にした仕事ができる「コミュニケーションのプロ」のあり方、なのです。

 アタッシェ・ドゥ・プレスの会社を率いて、そしてアタッシェ・ドゥ・プレスの専門教育機関の代表を務めて、つくづく思うのは、「この仕事のノウハウを教えることはできるが、この仕事が何のためにどこで必要になるか、という『仕事の文脈』を教えることは非常に難しい」ということです。

「仕事の文脈」? ちょっと抽象的な表現になってしまいましたね。もう少し具体的にお話ししてみましょう。

 私自身は、「アタッシェ・ドゥ・プレス」という仕事を志して、ここまできたわけではありません。でも、それがよかったのです。なぜならば、ファッション業界の仕事全般の現場をほとんどすべて実体験した結果、ファッションという仕事の「文脈」が頭にも体にも叩き込まれているからです。

 最初の仕事は、花井幸子先生のブティック勤務。
 こちらで私は、店舗販売、お得意さま顧客の個別対応、トップデザイナーの秘書業務、店頭マーケティング、店頭ディスプレーを実践しながら学びました。

 次の仕事は、自らのブランド&ブティックBUZZ SHOPの経営。
 こちらで私は、商品企画、デザイン、マーケティング、マーチャンダイジング、店舗経営、経理、仕入れ、フランチャイズ展開、大手小売りとの交渉、店員教育、そしてついでに倒産処理までをも学びました。

 3番目の仕事は、フリーのデザイナー兼プロデューサー業。
 この仕事では、大手アパレルの下請けデザイン業務、大手アパレルと有名デザイナーのコラボレーション、大手アパレルの新規ブランドのプロデュースなどを学びました。

仕事の「文脈」をつかみましょう

 そして、最後に「アタッシェ・ドゥ・プレス」、というわけです。
 私は今の仕事に行き着く前に、ファッション業界でやるべきほとんどすべての仕事を実際にこなし、成功も手痛い失敗も全部体験してきたのです。そこで私が体感したのが、個々の仕事はバラバラに独立しているのではなく、すべてが大きな「文脈」の中で役割を持って分担して存在している、ということ。

 この「文脈」とは、新ブランドの立ち上げから販売に至るまで、とか、もっと大きく言うと、ひとつの企業の経営、といった仕事の単位のことだと思ってください。

 そしてアタッシェ・ドゥ・プレスの仕事は、こうした仕事の文脈を理解したうえで、どんな情報発信をどんなメディアを介して行えば、最善の結果~ターゲット顧客に情報が届き、購買行動に結びつけてくれる~を得られるか、というのを考え、実践するものなのです。

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