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【第6回】対鶴館5代目 亀岡商会常務取締役 亀岡幸子さん【後編】

  • 白河桃子

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2007年4月6日(金)

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 亀岡商会に入った亀岡さんの仕事は、ビル管理だけではなかった。メインの大手メーカーを取引先とする潤滑油と産業燃料の販売やガソリンスタンドの仕事がある。潤滑油販売はミシン油のような機械油から特殊な潤滑油まで扱う、専門性の高い商売だ。

亀岡商会 常務取締役 亀岡幸子さん

亀岡商会 常務取締役 亀岡幸子さん (写真:山田愼二、以下同)

 営業は、油の専門家としてコンサルタントの役割もする。石油は元売りの石油会社から特約店というオーナー会社に卸されるが、この業界は、ほとんど「男の世界」だ。東京の特約店オーナーの集まりでも、女性は亀岡さんだけ。全国でもガソリンスタンドの女性オーナーは数人程度だと言う。全く知らない業界の勉強を一からしなければならず、また男性の年配者がほとんどの、業界のおつき合いも欠かせない。

 「ガソリンスタンドも以前は4軒持っていたのですが、今は1店舗だけです。都心のガソリンスタンドはどんどん減っていきますね。都心では土地代もアルバイトの人件費も高いし、ガソリンの価格も高い設定になるのは仕方ないのですが、お客様には『高い』と文句を言われてしまう。ガソリンスタンドの経営は本当に難しいんです」

 麻布十番のスタンドを閉めて賃貸マンションに商売替えしたら、収支は大きく好転した。しかしそうなると、ガソリンスタンドの従業員の行き先に困る。「石油の仕事は業界全体の動向から見ても、ずっと続けられるかどうか分からない。次の事業を常に模索しています。年配の従業員が多いので、石油の仕事を辞めた時の働き先の確保として、新規事業を始めたこともあります」

 それが、高齢者向け弁当宅配のフランチャイズ店だ。3年前に4店舗のフランチャイズを構えたが、550円の弁当を1個単位で宅配する仕事は採算が合わず、2年たたずに撤退した。「人様のお役に立てて、年配の従業員にも仕事が確保できる。そんな気持ちで始めたのですが、自治体との契約を取れなかったのが、うまくいかなかった主な原因でした」

 亀岡商会の社員は30人ほどだが、亀岡さんを悩ませているのは、社員のキャリアプランを立てづらいことだ。ガソリンスタンドのスタッフも、1店舗では将来マネジャーになれるとは限らない。かといって、いきなり潤滑油の法人営業をしてもらうのも難しい。

「うちは歴史だけはある会社なので、私が会社に入った時は、嘱託社員で勤続50年以上という社員もいました。私が入ってから、70歳過ぎの方は徐々に辞めていかれましたが、いつも社員のキャリアプランをどうするかが問題です。今は若い営業スタッフを中途採用して、社員の平均年齢が下がり、年功序列の給与体系の見直しや新しい組織作りに努めています」

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