• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

創造とは新たな「制約」を発見すること

~建築家・隈研吾~

  • 茂木 健一郎

バックナンバー

2007年4月10日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今回、話をうかがった隈研吾さんは、海外でも高い評価を受けている建築家だ。その考え方を「負ける建築」という言葉で表現している。建てる土地はまったくの「更地」であることはなく、周囲の環境や風土などと調和する建築を目指す。これを「負ける」と表現する。

 実は、この「更地」じゃないというのが非常に大事なポイントだと思う。土地をまっさらにして、そこには何でも建てられると考えがちだが、そうではない。規制や法律などとは違った、自然とか土地とか人間の関係に内在した制約が大事だ。それはそう簡単に分かるものではないし、自ら発見しなくてはいけない。

 その「制約」こそが創造力の源であり、豊かさの源である。しかも「制約」は、自ら発見するものだというのが本質的なことだ。建築では、その土地に行って制約を発見する。創造性あるいは科学的な発見、ビジネスの様々なアイデアを生み出すプロセスなど、いろんなことが制約の発見という視点で説明できてしまう。

 科学の歴史も、制約を発見することだった。例えばエネルギーの保存則。かつて永久機関は可能だと考えられていたが、実はエネルギーが保存されていて、これが制約だったと気づいたことが大事だった。結局、科学というのも我々が置かれている制約を精緻にしていった歴史である。

 脳科学もそうだ。思考や感情は自由だと思われていたけれど、ある種の制約のもとで作られていることが分かってきた。では、その制約とは何だということを、我々は解き起こしている。人類の歴史は、いろいろ思い描いていた夢というものを、この地上の制約に降ろしてきた歴史だった。

制約を味方につける

 制約は自ら発見するものだ。発見すると自由になる。無限であることは自由だと思われているけれど、実は自由じゃない。

次ページ >>

“負ける”ことから独創が生まれる
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
4月10日(火)午後10:00~10:43
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
番組公式サイト
本・CD・DVD紹介サイト

 アジアはもとより欧米でも高い評価を受け、世界各地から設計の依頼が殺到する日本人建築家がいる。建築家・隈研吾(52歳)。

 多い時には40を超えるプロジェクトを同時に手がけ、和紙を外壁に使った公共施設、石だけを使って空間を構成した美術館など、型破りな素材を使い、斬新ながらも周囲の環境に溶け込む建築を生み出す。隈が目指すのは、「負ける建築」、予算や敷地の条件などに打ち勝とうとせず、積極的に受け入れ、その制約の中から独創的な建築を生み出す。

 番組では、世界を舞台に、新しい素材と格闘しながら、常に独創的で有り続けようとする建築家・隈研吾の仕事の流儀に迫る。



コメント1件コメント/レビュー

最近RC造のアパート併用住宅を新築した。ご承知の様に、建築基準法42条2項を適用された。幅員2.7mの道路を4mにする為に65cmと隅切り部分の土地を行政で管理するから只で提供せよとの命令だった。 道路の隅切り部分には6500ボルトの高圧電流の為の変圧器が2基付いている電柱が立っている。これを動かせと言う。費用は行政命令でこちらに負担は無い。しかし再度動かす時には500万円掛かるらしい。 こんな馬鹿な話は無い。1000万円もする土地を取られ、静かな道路が、危険な自動車が通過する為だけの道路になってしまう。付近住民の事は全く考えていない。 近隣の人々に相談すると、召し上げられた土地は花壇にしておいてくれと言う。何もセメントやタイルで固めない方が良い。行政に、この様に伝えると、担当官としては許可出来ない。『自分が定年退職する時に、行政内の監査に引っかかる。』と言う。 何とも悲しい現実が此処にある。かって東京湾をうめたてた護岸工事と同じ過ちを陸上の道路でも繰り返している。 ある地区では『この道路は、住民以外の車は通行しないで下さい。』との看板を出している。緊急時には看板を退かして通過すれば良い。全国に広がる事を願っています。(2007/04/10)

「茂木健一郎の「超一流の仕事脳」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

最近RC造のアパート併用住宅を新築した。ご承知の様に、建築基準法42条2項を適用された。幅員2.7mの道路を4mにする為に65cmと隅切り部分の土地を行政で管理するから只で提供せよとの命令だった。 道路の隅切り部分には6500ボルトの高圧電流の為の変圧器が2基付いている電柱が立っている。これを動かせと言う。費用は行政命令でこちらに負担は無い。しかし再度動かす時には500万円掛かるらしい。 こんな馬鹿な話は無い。1000万円もする土地を取られ、静かな道路が、危険な自動車が通過する為だけの道路になってしまう。付近住民の事は全く考えていない。 近隣の人々に相談すると、召し上げられた土地は花壇にしておいてくれと言う。何もセメントやタイルで固めない方が良い。行政に、この様に伝えると、担当官としては許可出来ない。『自分が定年退職する時に、行政内の監査に引っかかる。』と言う。 何とも悲しい現実が此処にある。かって東京湾をうめたてた護岸工事と同じ過ちを陸上の道路でも繰り返している。 ある地区では『この道路は、住民以外の車は通行しないで下さい。』との看板を出している。緊急時には看板を退かして通過すれば良い。全国に広がる事を願っています。(2007/04/10)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

テスラのような会社と一緒にできないのなら、パナソニックはイノベーションを起こせないだろう。

津賀 一宏 パナソニック社長