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“雇われ”の栄光と悲哀――ここは自分の故郷か?

~CHINTAI社長 石川 貴氏(4)

2007年4月26日(木)

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職業としての「社長」を自ら選び、活躍している人をお招きし、将来、経営層を目指す人々に、ご自身の経験を語って頂くトークセッション「Road to CEO」。今回は、賃貸情報サービスの老舗で、2005年に賃貸住宅ニュースから社名を変更したCHINTAIの社長、石川貴氏をゲストに迎えた。


CHINTAI社長 石川 貴氏

-----------

司会、山中(以下、Y) ここでまた急展開ですね。2005年の6月にいきなりCHINTAIの社長になって戻られる。これはどういうことで。

 エイブルで頑張っていたんですけど、CHINTAIの社長さん、今はもうお亡くなりになったんですが、やはり雇われ社長で三河さんという人がいたんです。「三河さん、このごろ会社に来ていないよ」と。「あれ、何かトラブル発生しちゃったの」と。オーナー企業って、急に幹部が来なくなっちゃうケースがあるんです。しかし、その3カ月前の11月にヘラクレスに上場したばかりです。謀反か、夜逃げか、どうなっているんだといううわさが流れました。4月になっても、相変わらず来ていないらしいと。

 社長室で平田社長に「今、お前の後継者いるか」と言われて、「いませんよ」「そうだよな、いるはずないよな」という話をしていたら、2週間後ぐらいに「お前のことをみんな期待しているから、たぶん何かあるぞ」と言われた。決定的だったのは、また数週間後、「俺は断腸の思いだけど、お前には新しいところがあるよ」と言われた。それでCHINTAIに戻るのかなと。

 それでCEOにメールを打ったんですよ。僕、何か運命を切り開いたとき、必ず自分からアプローチをかけているんです。これは皆さんもやられた方がいいと思う。メールで、「平田社長から何らかの人事異動があると聞きました。グループの中だったら僕はどこでも働きます。どんなポジションでもいいです。遠慮せずに僕に直接言ってください。その方が僕もうれしいです」と書いて送ったら、秘書経由で「会長に会いにきてください」と言われて会いにいったんです。

 そうしたら「石川君、エイブルで頑張っているね。でも、もっと頑張ってもらいたい場所があるんだ」「どこでも頑張ります」「メール読んだ、ありがとう。それで安心した。戻ってくるか」と言うから、「僕でよければ戻ります」「じゃあ、せっかくだから社長で戻ってきてくれ」と。

Y まさに急展開ですね。

 はい。社長と言われたので、さすがの僕も冷や汗が出ました。ただ、自然に「分かりました、うまく行く、行かないは別として、私がやらせていただきます」という言葉が出ました。

司会、秋山(以下、A) でも、今までのキャリアを考えますと、営業、商品企画、人事、経営企画はやられていましたが、財務とかはやったことがないですよね。

 ないですけど、銀行で、PLとBSは実体験に基づいて分かっていたのは俺の強みだという自負はありました。

「志」がないとできない仕事

A 有価証券報告書を見ますと、CHINTAIの課長さんはたくさん株を持っているのに、石川社長は7株しか持っておられない。他の取締役の方もたくさん持っておられますし、先輩ばかりです。まとめていくのはどんなふうにやっているんですか。

 昔いたところに社長という立場で帰りましたけど、あくまで仲間として帰ったので、特に問題もありません。今も社員には丁寧語を使っています。仲間なので別に見下す必要がないんです。遠慮をしないかと言われれば嘘になりますけど、でも取締役会のときはひたすら言いたい放題言います。

Y 今おっしゃった社長像って、昔、「社長になりたい」と思っていた頃の社長像と同じですか。

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「“雇われ”の栄光と悲哀――ここは自分の故郷か?」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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