「白河桃子の「“キャリモテ”の時代」」

【第12回】「キャラ立ち」で自分を売る手法

目印、一貫性、意外性などを利用した「キャラ立ちの技術」

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2007年5月11日(金)

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 今回は、「キャラ立ち」による自分ブランドマーケティングについて見ていく。

 先日、『キャラ立ちの技術』(ダイヤモンド社)著者の杉村貴代さんにお会いした。彼女は企業、個人向けのPRコンサルティング会社、グラムスリーの取締役。「キャラ立ち」は営業、転職などのために自分ブランドを効果的に使う指南書だが、これは恋愛にも十分応用できるのではないか?

 「キャラ立ちは、恋愛にも有効ですよね?」と尋ねたら、「そうですね。私も恋愛用のキャラを持っているかもしれません」と杉村さん。彼女によれば、自分は「相談されキャラ」だという。仕事仲間には言えない仕事の相談、家族には言えないプライベートな相談などを、受けることが多いというのだ。

恋愛「キャラ立ち」の技術とは?

 杉村さんに相談してくる相手は、仕事仲間や家族には決して見せない顔を彼女だけには見せる。自己開示をする相手が異性の場合などは、恋愛の対象になりやすい。相手の相談者が男性だった場合、もし杉村さんが逆に自分の悩みを相手に打ち明けたりすると、「頼られキャラの彼女が、僕にこんな相談をしてくれるなんて…」と意外に感じ、それが恋愛に発展する可能性は十分ある。

 「そういえば、結婚して幸せな女性は、『夫用』の特別なキャラを持っている人がけっこう多いんですよ」と杉村さんは言う。

 『キャラ立ちの技術』をひもといてみると、あるある、恋愛にも応用できる「キャラ立ち」の技術が。簡単に紹介すると、キャラ立ちするには
1)曖昧さをなくし、はっきりさせる
2)目印を作る
3)一貫性を持たせる
4)強調する
5)意外性を持たせる
 の5点が、ブランディングの世界では定番とされる手法だそうだ。

 1)は、前回登場したFさんが取った手法である。曖昧さをなくすためには、自分のキャラは「2つか、多くても3つ」のキーワードで表せるものでなくてはいけない。、前回紹介したハーバードメソッドでは、「3つ」のキーワードに絞っている。Fさんは、自分のキャラを「Elegant&Sophisticated」に絞っている。

 2)の目印だが、杉村さんの本によれば、「口癖」「メールの書き方」「メガネ」などがその人の目印になるそうだ。私の友人で、いつも語尾の柔らかな方言で「ありがとう」と言う女性がいる。「とう」の部分がちょっと上がるのだ。これは、彼女の魅力的な目印である。別の友人で、電話で話した後、切る時にいつも「じゃ・あ・ね。バイ・バイ…」と言うのだが、その微妙な間や声のトーンは、女性の私でもクラクラするほど魅力的。これも、目印と言えるだろう。

 3)の「一貫性を持たせる」とは、2)のような口癖を、相手が男であっても女であっても言うということだ(相手によって、言い方を変えたりしないということ)。これは重要だ。

 4)の「強調する」というのは、既に確立しているキャラをもうひと押しする手法である。Fさんの場合なら、「いつもスカートをはく」というだけではなく、エレガントというキャラを強調するために「スカートの裾はいつもヒラヒラしたものにする」ということになる。

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著者プロフィール

白河桃子(しらかわ とうこ)

白河桃子

1961年東京生まれ、慶應義塾大学文学部卒業。結婚、少子化など女性のライフスタイルに関する取材を数多く手掛る。著書に『「キャリモテ」の時代』(日本経済新聞出版社)、『跡取り娘の経営学』(日経BP出版センター)、『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン )など。



このコラムについて

白河桃子の「“キャリモテ”の時代」

 未婚率の上昇と少子化が問題視される昨今、キャリアを積んだ女性たちが「モテ」て、幸福な結婚をするにはどうしたらいいか。このコラムでは、結婚に対する男女の意識を読み解いていく。 女性リーダーのための記事は「NBonline Women at Work」へ。

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