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「箱の組み立て」で、人を見る

~ネットプライス社長 池本克之氏(4)

2007年5月24日(木)

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職業としての「社長」を自ら選び、活躍している人をお招きし、将来、経営層を目指す人々に、ご自身の経験を語っていただくトークセッション「Road to CEO」。今回は、ネットプライス ドットコムを率いる池本克之社長をゲストに迎えた。


ネットプライス社長 池本克之氏

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司会、山中(以下Y) 池本さんの本、『年商3億円を120億円に変える仕事術』(大和書房)がありますが、大体こういう本を見ると、「経営戦略」が恭しく出てきます。でも、この本も、今日のお話も、戦略の話なんかが全然出てこないですね。

 すみません。やっぱり人のことが気になっちゃうんです。お客さんであったり従業員であったり、株主も含まれますけど、順番は後なんです。一番は従業員。従業員が楽しく気持ちよく働けると、お客さまにもそれが伝わると考えるんです。

箱ひとつでこれだけ人が見えてくる

Y 個人的には、(本の中で)商品配送用の段ボールを組み立てる話が好きなんです。

 とにかく人を雇うというところが会社にとって一番大事だと思っていて、倉庫で梱包の作業をしてもらうパートの方を雇用する時も自分で見ないと嫌なんです。

 なので、倉庫に出かけていって、段ボールの上に立って、「どういう事業をやっていて、皆さんに何をしてほしい」と。それから「箱を作ってください。僕が見本を作ります」と言って作るわけですね。セロハンテープの親分みたいな分厚い透明なテープがあります。あれはしわになりやすいんです。慣れてくると素早くきれいに張れるんですけど、それをきれいに張って、切り口も揃っている。「この状態を作ってください」と言って、やってもらうんです。そう言っているのに、曲がったまま出してきたりとか、しわくちゃなままテープを出してくる人がいるんです。こういう人は採りません。

 あとは、在庫を、わざと50個ではなくて、53個とか、49個とかにしておいて、「数えてください」とやって、数え方を見ていると、2回数える人とか、5個ずつ束にする人、いろいろいます。49個なのに50個と申告してくる人とか、ばーっと数えてしまう人、これはだめですね。自分でチェックしている人、テープを真っすぐ張る人だけを選んで採用します。

 採用面接が終わって、最後に「実は僕がこの会社の社長なんです」と。当時まだ30代で、若く見えたと思いますから、「ええっ、この人が」みたいな感じですね。でも、「社長が出てきて、人を選ぶぐらい、大事な仕事なんです」とメッセージとして言えるんです。そうすると、入社した後も、「私たちは大事な仕事をしている」という意識でやってくれるんです。

そろそろ社長を代わってくれないか

Y それは「お客さまのため」に直結するわけですね。

 そうです。それと「大事にされている」と社員が意識するんですね。実際に僕、お歳暮とか会社によく送られてきますけれども、真っ先に車に積んで、配送センターに持っていきますよ。ミカンからビールから何から。近所の主婦の方、喜ぶんですよ。「みんな持っていって」と言うと、倉庫のパートの方からの人気は絶大です。おばさんキラーみたいな感じで。そういうことが伝わっていくと、オーナーはあまり面白くないかもしれませんよね。「ちぇっ」みたいな(笑)。しょうがないじゃん。そう思うんだったら、あなたが行って説明しなよ、って。

Y そうするうち、「そろそろだと思っていました」と城野さんにおっしゃるわけですが。

 ええ、でも、そこに至るまではすごい戦いですよ。「池本さん、そろそろ社長を代わってもらえますか」って、オーナーに本当にそのままを言われたんです。「僕もそろそろだと思っていました、どうぞ」と。

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「「箱の組み立て」で、人を見る」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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