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【第8回】浅野屋3代目 浅野まきさん【後編】

  • 白河桃子

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2007年6月6日(水)

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 「私は、男の子のように自由に育てられました。今の自分があるのも、親の理解ある放任主義のおかげだと思います」と語るのは、浅野屋3代目、代表取締役社長の浅野まきさんだ。

浅野屋代表取締役社長の浅野まきさん。

浅野屋代表取締役社長の浅野まきさん。(写真:山田 愼二、以下同)

 跡取りを意識せずにバブルを謳歌していたOL時代だったが、思えばその頃に、跡取りとしての浅野さんの土台はできていた。

 女性の中には、企業内でキャリアを積まなくても、プライベートでの人脈構築や情報収集・分析力に長けている人がいる。バブル期に「Hanako族」と言われたOLたちがそうだ。料理店の開拓や海外旅行のスケジューリングなどに、卓越した能力を発揮する。

 コミュニケーションもうまく、会の幹事も得意な女性たちのこうした能力は、広告代理店やマスコミに勤めていれば十分に生かされる。しかし企業でこの能力を生かせなかった場合、退職後にママさんコミュニティーを上手に運営したりして力を発揮するものだ。

 浅野さんは、それまでに培ったネットワークや感性を、家業に入ることで、マーケティングや経営企画に思う存分生かせたのだと思う。新しい出店や取引先開拓の際も、食を通じた彼女の人脈がものを言った。

 浅野さんが経営に参画してから、浅野屋はどう変わったのか? 浅野さんが最も注力するのが、社内の情報共有だ。浅野屋の正社員は約80人、アルバイトやパートも入れると200人いる。本社スタッフは15人で、新製品を企画する商品会議には、製造と販売の責任者10人が集う。

新商品、バゲットを桜の形にしたパン「スリジェ」

新商品、バゲットを桜の形にしたパン「スリジェ」

 「スタッフは東京と軽井沢に散っているので、私の役目は『メーラー』です。様々な情報を共有するために、あちこちにメールを送りまくっています」と浅野さん。例えば、新しいデニッシュを開発する時は、何通りもの大きさの試作品を作ることになる。「新規出店までは毎週商品会議をしますが、『私はこういう商品を作りたい』などと、会議メンバーにしつこく何度もメールするのです」

 東京ミッドタウン店のオープンに合わせて作った「スリジェ(桜)」というパンは、バゲットを桜の形にしたもの。浅野さんのリクエストを、全員が頭をひねって商品化したのだ。

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