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「創造」は「無意識」の中で起こる

~デザイナー・吉岡徳仁~

  • 茂木 健一郎

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2007年6月5日(火)

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 世界的に高い評価を得ているデザイナーの吉岡徳仁さんにお話を伺って、アイデアを生み出す方法論に興味を持った。1つのデザインを形にする時に、10個思いついた中から1つを選ぶといった方法ではなく、1つのアイデアを「生き物」のようにとらえ、それを育てていくという考え方をされている。

 生き物にはそれぞれに固有のロジックがあり、固有の系統樹があり、固有の発達のパターンがある。それに逆らわずに、むしろ自分を消して、そのプロセスを助ける、救うというスタンスだ。この方がきっと良いデザインができる。

 吉岡さんは、自分の方法論をあまり意識していないと言う。「無意識過剰」という言葉が昔あったが、無意識の中でいろんなことをやられている方だ。出来上がったデザインを、さらにブラッシュアップするために、対象にずっと向き合うのではなく、傍らに置いて、ほかの仕事をしながら、時々チェックをする。

 「意識」で見るのではなくて、「無意識」で見る。そういうことなんだろうと僕は解釈した。意識で正面から見ると、それなりの見え方がしてしまう。周辺で見ていることによって、本質がかえって分かるという。周辺で見ると、気にかかっている状態になる。脳の中では、無意識のプロセスでそれをいろいろと処理し続けている。

 意識が処理できることは、一度に1つだし、限界がある。無意識ではもっと並列的にいろんなことが起こり得る。無意識は並列処理、意識は逐次処理だ。だから創造性は基本的に並列的な無意識の中でしか、起こりようがない。

 それをなるべく邪魔しないというのが、非常に大事なことだ。

 吉岡さんのさまざまな方法論というのは、そういう無意識の働きをいかに自然な形で引き出すかという方法論なのかと、お話を伺っていて思った。

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暗中模索、未来創造
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
6月5日(火)午後10:00~10:43
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
番組公式サイト
本・CD・DVD紹介サイト
 いま、世界から注目を集めるデザイナー・吉岡徳仁(よしおか とくじん 40)。携帯電話やイスといった工業デザインでヒットを飛ばすほか、世界有数の企業から、店舗や展示スペースの空間デザインを行ってほしいとの依頼が相次ぐ。先端の企業がこぞって求める吉岡のデザインは、どれもシンプルかつ大胆。アクリルやガラスなど、素材の可能性を徹底して引き出し、見たことのない驚きに満ちたカタチを生み出す。吉岡はデザイナーという仕事を「現在ではなく、未来の定番を作る仕事」と表現する。
 
 そのデザインを生み出す過程は、まさに迷いの連続だ。試作品を前に、そしてプレゼン直前の現場で、吉岡は自分のデザインを疑い、執拗に手を加える。「良いと思ったら、終わり」が吉岡の信念。「自分を疑う」ことに徹底してこだわる。
 
 今春、世界有数のスイスの家具メーカーから、歴史に残る椅子のデザインを求められた吉岡。定められた期限の中、一世一代のデザインに向け、苦悩の日々が始まった。世界が注目する気鋭のデザイナー、その真剣勝負の日々を追う。


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