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退路を断って、銀座に出店

~Huge CEO 新川義弘氏(4)

2007年7月5日(木)

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将来、経営層を目指す人々に自身の経験を語って頂くトークセッション「Road to CEO」。今回は東京・新丸ビルや銀座、吉祥寺などでレストランを展開するHugeの代表取締役・CEO、新川義弘氏をゲストに迎えた。


Huge CEO 新川義弘氏

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司会、秋山(以下A) 独立されて、銀座、吉祥寺、そして今度は新丸ビルにレストランをつくられました。これ、大変お金が掛かりますね。借りるにせよ、人から出してもらうにしろ、かなりの義務を負います。そういう義務は嫌なものですか。それともクリアするのが当たり前みたいな感じですか。

 その義務感はエネルギーに変わるんです。後ろを押してくれるというか。例が悪いかもしれないけど、ネズミ講をやっている人たちっていきなり外車を買ったりするじゃないですか。心理状態としては近いものがあります。もう後ろを絶対向かないぞという。

A 最初に「退路を断つ」感じですよね。

 はい。でもトラックレコードがあったからやれたんです。やったことないのに200坪の店にはチャレンジしないですし、やったことのない業態にもチャレンジしないと。(グローバルダイニングに)20年ちょっと世話になって勉強もさせてもらったので、小さいステージに行くよりはマーケットを取れる方に行かないと、大きな果実を得られないという感じでスタートしました。

 自分の家を担保にして5000万円、銀行から借りて、30坪の店からやることも考えられましたけど、「何年かかるのかな」と逆算していくと、「そっちじゃないな。最初から花火を上げたい」と思ったんです。

A お店のチームをつくるのと、経営のチームをつくるのって似ていますか。

 似ていますね。お客の名前や特徴を覚える人は、接客に向いていても経営には向いていないかもしれない。でも、その人が高い生産性を生んで、利益を上げることを僕が評価して、その人がいやすい環境をつくるということは経営なんです。店づくりで、その人の能力を評価してみんなに知らしめてお金を出すということと、経営は非常に近いですね。

司会、山中(以下Y) 本人が一番輝く場所に「こういう理由で置くんだ」と、新川さん自身がほかの社員に対してちゃんとアピールして置いてあげると。

 はい。デコとボコだったら、僕はデコを伸ばしたいんです。「デコ、どんどん行け」と言うんですよ。そうすることで、デコのところがこの会社の中のベンチマークになるという、すごいラフな考えです。

 なぜそれを言えるかというと、今度、機会があったら、銀座のダズルというお店に来ていただきたいんですけど、浅居というのがいるんです。17年前に三宿のゼストに入った子ですけど、ずっとアルバイト。やっと16年目にして僕の会社の社員になったんです。彼は数字弱いです。コミュニケーションもベタです。風貌は超個性的だけれど、お客さんの気持ちをくみ取るのが超人的にうまいんです。

金の卵を育てるシミュレーション会議

Y ご著作にあったお話です。ゼストの2階に個室があるんです。個室の中って、外からは見えない。だからウェイターさんが入っていって「お水どうですか、パンどうですか、おかわりどうですか」と聞くんだけど、それでもなかなかタイミングが合わないから、わざわざドアを開けて「すみません」と声を発するのが普通。ですよね。でも、浅居さんが担当しているときは2階から「すみません」という声が上がらなかったという伝説が。

 本当にそうです。先取りができているんです。そうするとお客さんの満足度も上がる。単純なことですよ。お客さんはタイミングが一番大事なので、ぱっと顔を上げてビールのおかわりが欲しいとき、「おかわりいかがですか」と言われたら気持ちいいじゃないですか。顔を上げたとき、「そろそろパスタでもどうですか」と言われたら、「お前は分かっているな」。そうするとそのサービスマンのことが愛おしくなるんですよ。「お前、いいじゃん。名前教えろよ」。かわいがられる。これが僕が言っている「(サービスを)醸成する」ということなんです。

Y そういう「デコ」なサービスを、どうみんなに引き継いでもらうんですか。

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「退路を断って、銀座に出店」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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