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スター社員はみんなで溺愛して、逃がすな!

~Huge CEO 新川義弘氏(5)

2007年7月10日(火)

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将来、経営層を目指す人々に自身の経験を語って頂くトークセッション「Road to CEO」。今回は東京・新丸ビルや銀座、吉祥寺などでレストランを展開するHugeの代表取締役・CEO、新川義弘氏をゲストに迎えた。


Huge CEO 新川義弘氏

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司会、山中(以下Y) 皆さんからのご質問に移らせていただきます。はい、どうぞ。

Q 今、「目玉焼きはいらないよ」というお客さんがお店に来られたとすると、店員の方はどういう対応をされるんでしょうか。

新川 デニーズで、「ビッグカントリーハンバーグの目玉焼きを抜いて」と言ったときの話ですね。僕がデニーズに就職したら、そのままにするかもしれない。

 なぜかというと、1つ「いい」と言ってしまうと、その人は次からどんどんカスタマイズしようとするんですよ。「ハンバーグにこのしょうゆを掛けてくれ」とか、「このスープはこう出してくれ」と言われちゃうので、そこから仕組みって崩れちゃう。だから、僕がナショナルブランドの経営層にいたら、それでいいと思うんです。

 卵を抜いてくれなかったことに対して、文句を言っているんじゃないんです。なるほどと思ったわけです。僕は中小の飲食店にいたので、「真逆をやれば流行るじゃん」というロジックですね。お客さんにメニュー以外のものを頼まれても耐えられるような組織にしようと思ったんですよ。でも反面、「目玉焼きを抜いてくれ」という要望は、僕たちのメニューがイケていないということなんですよ。

 うちでは目玉焼きは抜いて差し上げました。でも提案もしました。「目玉焼きの代わりにこれを載せましょう」と。だって抜いてお金をもらわなかったら、その人はネガティブでしょう。そういうプラスの発想にしていかないと。

Q お店をつくるときに、「その土地の、その場所に、なぜそのコンセプトのお店なのか」というのは、どの辺からアイデアを出されるんですか。

新川 街を歩きます、ひたすら。いろいろな時間帯に。例えば僕がつくった(HUGEとしての)1号店の吉祥寺は、前の会社のときからすごい出したかった町です。自由が丘と並んで、住みたい町ベスト3に必ず入りますね。個店が競っているのでお客さんのレベルが高いんですよ。そういう難しいところで実績を上げると不動産屋さん側のの評価が高くなるんです。だから「やりたい」と思って、思って思って思っていたら、ぽんと(土地が)出てきたんです。

 だから、そのときに吉祥寺の人に合うものって何なんだろうと思った。「カフェ リゴレット」という店なんですけど、入り口を入ると、たった15席しか見えないんです。小さな空間の店に見える。その奥に実はすごく広い空間があって、そこまで入るとどかんと広がるんです。吉祥寺の個店らしいたたずまいと、意外感が両方ともある。

 やっぱりパート、パートで個店のよさを生かしたような店づくりにしているんです。「俺が吉祥寺に住んでいたら、こういう店があったらいい」という仮説を立ててやっています。

 経営の最大のリスクって、経営者が店に行かなくなることですから。ということは、自分が行きたい店をつくり続けるしかない。それが最大のリスクヘッジだと思いながら店をつくっています。

 銀座も一緒です。僕も25年、東京に住んでいるんですけど、いまだに銀座に自分が常連と言える店は1軒もないんですよ。やっぱり敷居が高い。その中で、「何か肩の力が抜けて、インターナショナルで面白いお店をつくったら」という仮説ですね。これは当たりました。ここからが壁だと思いますけど、今のところは銀座の人たちにかわいがってもらっています。

「陰口は叩かない」がチーム作りの鉄則

Q 「チームを大事にする」ために、具体的に心掛けていらっしゃることをお聞かせください。

新川 僕は男性ですから女性にどうしても目が行きます。これはもう間違いない。でも、経営の中にこれを持ち込んだらまずいじゃないですか。でも商品としてみると、僕は幸いレストラン屋なので、美人がいるということはポジティブなんですよ。

 レナという女性がいるんです、銀座のダズルにね。超が付くぐらい美人なんです。何でうちにいてくれているのか分からない。そしたら逃げられないようにするじゃないですか。

コメント3件コメント/レビュー

「彼女が、うちにいてほしいか」と言ったら、全員が「いてほしい」と言うに決まっているんです。>そりゃそうでしょう。社長がお気に入りの人を「いてほしくない」とは言えない。しかしそのスター社員が男性で実力者ならともかく、女性で、しかも美人ということであれば「いてほしい」と言った社員たちが陰でなにを噂しているか想像に難くありません。(2007/07/12)

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「スター社員はみんなで溺愛して、逃がすな!」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「彼女が、うちにいてほしいか」と言ったら、全員が「いてほしい」と言うに決まっているんです。>そりゃそうでしょう。社長がお気に入りの人を「いてほしくない」とは言えない。しかしそのスター社員が男性で実力者ならともかく、女性で、しかも美人ということであれば「いてほしい」と言った社員たちが陰でなにを噂しているか想像に難くありません。(2007/07/12)

スター社員を作ると、自信のある社員は面白くなくて辞めていくだろうし、またスターにされた社員の方もやりにくいだろうなと思います。私は女性ですが、ハンサムな店員がいるから行くということはないし、普通のレストランで、美人だから行く男性というのも、ごく限られた年齢層のなかの、ごく限られた性格の持ち主のように思います。よくひとつの組織で頑張るのは2割というけれども、目立つのは2割でもそれで組織は成り立たないし、スターを作る組織は、短期的にはよくても長続きしないだろうと思います。バブル的な色彩の強い、トレンディーな飲食店は、もともと短期志向なのかもしれませんが。(2007/07/10)

スター社員を溺愛するということでしたが、これは危険だな、と思いました。経営者がある特定の社員を指差してお気に入り宣言をすれば、他の社員はこれに逆らうことが出来ません。溺愛では無く単なる腫れ物です。お気に入り社員と、それを取り囲むその他大勢。社員の人間関係は歪みます。もしお気に入り社員に対する不公平な昇給などがあれば破綻するでしょうね。(2007/07/10)

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