「女性リーダーのビジネススタイル」

「キャリアプランを立てず、柔軟に」
アクセンチュア最高人事責任者のビジネススタイル

女性は助けを求めるのが苦手
もっと互いにサポートし合って

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2007年6月27日(水)

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アクセンチュアCHO(最高人事責任者)のジル・B・スマートさん

アクセンチュアCHO(最高人事責任者)のジル・B・スマートさん (写真:山田 愼二、以下同)

 世界48カ国に約14万6000人の社員を擁するアクセンチュアは、コンサルティング、テクノロジー、アウトソーシングを提供する世界的企業である。そのアクセンチュア全体で、CHO(最高人事責任者)として人事管理および能力開発を行うトップリーダー、ジル・B・スマートさんにご自身のキャリアと女性活用についてうかがった。

 ジルさんは1981年アクセンチュアに入社、93年にはパートナーに昇格。20年間コンサルタントを務め、会社に在籍しながら週末にはシカゴ大学に通い、MBA(経営学修士)も取得したという。さらにジルさんは、2児の母でもある。

 多忙な中で、ジルさんはどのようにワークライフバランスを取ってきたのだろうか?「第1子を授かったのは93年、ちょうどパートナーに昇格した時でした。子育てをしながらパートナーを務めるということは、私にとってタフな選択であり、厳しい挑戦でした。もちろん今でも、仕事と子育ての両立は大変です」とジルさんは言う。「しかし、子供を育てながらパートナーとしての仕事をするのは、私のキャリアにとっても子供にとっても、大きな見返りがあると思ったのです」

 幸いにもアクセンチュアには、メンター(助言者)やコーチなど、多くの先輩が相談に乗ってくれる環境がある。彼らと話した結果、「仕事と子育てを両立させることで、周りの人たちに敬意と寛容を持って接することができるようになる」という、大きな恩恵があると考えた。また、育児責任を分担してくれる夫という頼もしい存在もあった。

 「米国では公的な保育園などが充実していません。多くのワーキングマザーは収入に応じて、様々な手段で両立を図ります」。例えば入学前の子供を預かるデイケアサービス、母親同士で子供の面倒を見合うシェアリング、自分の母親など家族の手を借りることもあれば、ナニー(ベビーシッター)を雇うこともある。

 「私自身はナニーに毎日来てもらいました。しかし子供とは毎日必ず接するようにしています。その代わり、人生では仕事と夫と子供以外のことを犠牲にするという選択をしました」とジルさんは言う。「女性は、自分のプライオリティーを見つけることが大切なのです。私のプライオリティーは、家族、仕事、そして健康のためのエクササイズです」

 ジルさんは子供の学校の卒業パーティーの企画もするし、夫も学校でスポーツチームのコーチをしている。どんなにハードワークでも、仕事一辺倒の人生にはならない。「男でも女でも同じだと思います。やらなくてはならないことがあれば、人は時間を作れるのです」

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著者プロフィール

白河桃子(しらかわ とうこ)

白河桃子

1961年東京生まれ、慶應義塾大学文学部卒業。結婚、少子化など女性のライフスタイルに関する取材を数多く手掛る。著書に『「キャリモテ」の時代』(日本経済新聞出版社)、『跡取り娘の経営学』(日経BP出版センター)、『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン )など。



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