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【第9回】魚河岸の男を支えるゴム長~長靴専門店5代目
伊藤ウロコ 専務取締役 伊藤嘉奈子さん【前編】

  • 白河桃子

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2007年7月13日(金)

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 食のプロたちの街、魚河岸の名で呼ばれる東京都中央卸売市場築地市場も2000(平成12)年の都営地下鉄大江戸線開通以来、ずいぶん様変わりした。かつては素人には敷居の高かった場内も、今では細い通路には、人気のすし屋などに並ぶ人でいっぱいだ。

 のんびり歩く観光客の群れをひらりとかわしながら、早足で歩く河岸の男たちの姿は、なんとも粋である。観光客と食のプロフェッショナルが交錯する独特の活気ある光景は、築地市場移転後にはどこにいくのだろうか?

伊藤ウロコ専務取締役の、伊藤嘉奈子さん

伊藤ウロコ専務取締役の、伊藤嘉奈子さん (写真:山田 愼二)

 …1人の男性がある店の中に入っていく。店の看板には「伊藤ウロコ」とあるが、小さな店内は天井までゴム長でいっぱいだ。何足か試し履きをして、店を出る時の足元は、もう新品のゴム長になっている。その間はわずか10分ほどだろうか。

 「ありがとうございました!」と笑顔で見送るのが、今回の跡取り娘、築地市場の場内で唯一の長靴専門店、伊藤ウロコの5代目、伊藤嘉奈子さんである。

 「大抵のお客さんは、その場で履き替えていくんですよ。古いのはうちで預かって捨てます。事業ゴミになるので、捨てるのも結構お金がかかりますからね」

 伊藤さんの足元も、もちろんゴム長。逆三角形のウロコマークのついた、伊藤ウロコオリジナルの「ウロコ印 白底付大長(しろぞこつきだいなが)」、愛称「白ウロコ」だ。塩化ビニールではなく、天然ゴムでできたオリジナル商品は、滑りにくく、魚などの油汚れにも強く、ムレにくいのが売りだ。

 持ってみると、しっかりと重い。踵が2~3センチあるからだ。「踵が厚いでしょう? 2~3センチの高さが一番疲れないし、底冷えもしにくいし、歩きやすいと思います。河岸はハードな仕事場。河岸のプロたちが安心して履けるゴム長を作ってきました」

河岸のファッションはゴム長で決まり!

河岸のファッションはゴム長で決まり! (写真:山田 愼二)

 道行く河岸の男たちを見ていると、ウロコ印のゴム長を履いている人がかなり多い。河岸のファッションは「河岸着(写真参照)」と呼ばれるが、足元はゴム長。「一時は、ウロコを履いてなきゃ、築地のモグリと言われた時期もあったんですよ」。1950年頃、ウロコ印のゴム長は、築地では7割のシェアを持っていたという。

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