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同じ場所にとどまり続ける難しさ

~ヘリコプターパイロット 森公博~

  • 茂木 健一郎

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2007年9月11日(火)

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 今回お話を伺ったヘリコプター・パイロットの森公博さんは、海難救助の最前線で活躍されている。遭難した船の上空でヘリを静止させ、救難員をロープで吊り下げて降ろす。強風などの悪条件の中で、同じ位置にヘリをとどめることは、極めて高度な技術が必要だという。

 「動かない」というのは、意外と難しい。動くことのほうが、簡単だと森さんは言う。これは大きなポイントだと思う。ビジネスの世界でも、そういう状況はある。例えば企業のブランドなどもそうだ。同じ位置を占め続けるのは難しく、一旦動いてしまうと、あっという間に元の場所は無くなってしまう。

 それぞれの組織や人は、常に乱気流の中にいるようなものだ。ぶれないで1つのところにいるためには、常に風を読み、動きを制御し、フィードバックをかける。一瞬たりとも気を緩めてはいけない。「動かない」というのは、単にじっとしているのではなく、内部では忙しく動いていることだ。

 ヘリを使った海難救助の現場では、実際に船に降りる人、状況全体を見渡して次に打つ手を指揮する人、それを実現するためにヘリを正しく操縦する人など、チームワークが求められる。そのような状況では、いちいち言葉に出して動作を確認するよりも、お互いに暗黙のうちに理解しあっていることが重要だと森さんは言う。

 このチームの中での「暗黙知のレベル」を上げるというのは、日本の組織の強みになるはずだ。例えば米国では文化として、組織内で暗黙知を共有していることが少ないために、全部言葉に出す必要があるとされている。日本ではそれに比べ、「阿吽の呼吸」が重視される。

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空の伝説 嵐の海へ
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
9月11日(火)午後10:00~10:45
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
 海上保安庁で「奇跡」と呼ばれる救出劇がある。平成16年、台風で座礁した帆船「海王丸」事故で、167人が船内に閉じこめられた。強風の中、現れたのは1機のヘリコプター。帆船のマストの途中、1メートル四方の場所にピンポイントで救助隊員を降ろす「離れ業」を成し遂げ、救助の突破口を開いた。
 
この操縦桿を握ったのは、海上保安庁・ヘリコプターパイロット、森公博(47歳)。
 
保安庁の中でも超一流の腕を持つと言われる「伝説」の男だ。
 
中でも上空で制止する「ホバリング」技術で、森は抜群の冴えを見せる。両手足を使って機体を操作し、数十センチ単位で降りる場所を調整。秒単位で吹く「風の息を読む」のが森の流儀だ。
 
さらに、救出現場ではパイロットの瞬時の判断が、救出の成否を分かつ。常に「ベターな方法ではなく、ベストの方法を探る」その厳しい姿勢が、数々の救出劇を成功へと導いてきた秘密だという。
 
番組では、1年の中で最も海難事故が頻発する、夏の時期に密着。パイロット・森の救助の現場にカメラを据える。


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