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「考えるヤツは、ムダにキレない」

  • 渡辺由美子

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2007年9月20日(木)

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―― 自分は「数字」「競争」だけで勝ち残ることで幸せになれないタイプだ、と気づいたとしますよね。イチバンというより、味で勝負してみたい、と。ところがそういう考え方が、所属する組織に合わなかったとする。これはもう会社に居づらいな、となったら…。

高橋 まず、組織の中で「自分の立ち位置」を考えるって、ものすごく必要なことだと思うんですよ。そうすると、入った会社をすぐに辞めたいとは思わなくなるんですね。

―― そうなんですか?

「現場監督」 高橋良輔氏

「現場監督」 高橋良輔氏 (写真:大槻 純一、以下同)

 会社の中に、「それが正しい」という1つのルール、権力があって、自分の考え方に合わないことをがっと言われる、押しつけられるといったときがありますよね。そんなときにすぐに「やりたくありません!」と言ってぱっと会社を辞めてしまうとか、社会通念で言うところの反論以上の反撃をするというのは、ちょっと損してると思うんだよね。

―― そうかもしれませんが、やはり上から強烈な押しつけがあると、ついカッとなって、過激なアクションを起こしてしまうことはあるのではないかと。

 カッとなるのは、我慢をしないから。あのね、「我慢するというのは、考えること」だと思うんです。これはつまり、我慢が利かないということは、その人が考える努力を放棄している、ということなんですよね。

―― 「我慢」と「考えること」が同じなんですか? むしろ、自分で考えることを放棄して、ひたすら耐え続けるのが我慢というイメージがありますが。

 ヤクザ映画ってありますよね。あそこに出てくる高倉健さんと、チンピラの違いってなんだと思いますか。

―― うーん……。格好良さ、とか…。

「我慢することは、考えること」とは

 (笑)。

 健さんが
 「死んでもらいます」
 と言うときには、ものすごく我慢した後なんですよ。

 ところがチンピラは、すぐに「なめんじゃねえ、バカヤロウ」とつっかかる。あれがキレるということです。そこには考えがない。

 我慢というのは耐え続けることそのものじゃなくて、その間ずっと「本当にこれで良いのか」と考え続けることなんですね。

―― なるほど。健さんは我慢をしている間、状況に耐えているだけではなくて「検証」をしているんですね。

 だから、あなたはチンピラですか、健さんですか、という。

 よくキレるというのは、考えた結果キレているんじゃないですね。考える力がなくなれば、我慢が利かなくなる。考えた結果、我慢する必要がないというところに至れば、何らかの行動が必要ですけれども、そうじゃなくて、脊髄反射しちゃうのでは考えていないですね。

―― 健さんとチンピラを、自分に置き換えてみると……。

 会社というのは、辞めるか辞めないかの二択しかないわけではないと思うんですよ。

 自分が置かれている状況を、どの「幅」の中で許容するか。そういう思考をした方がいいと思うんだよね。人間関係だって、この人とのつき合いはどこまでの幅なら楽しいか、どこまで近づけばうざったくなるかを考えるでしょう。会社も同じ。

―― 許容できる幅……ですか。

コメント4件コメント/レビュー

組織の中では「道理が通らない」ということはよくあることで、自分の我侭を通したければ、「石の上にも3年」じゃないけど、しばらくは我慢して耐えて仕事するしかない場面はどうしたってあるでしょう。自分が理想とする職場ってのは、実は自分の理想が叶う場所だったりするわけですから、そこまでは我慢のしどころだと思います。また、この成功体験があるかないかで人生は大きく変わってくるんじゃないかと思います。3日、3ヶ月、3年と辞めたくなる時期は必ず訪れるわけで、「ここが踏ん張り所」と客観的に見れれば少しは気持ちが楽なんじゃないかなと思います。(2008/08/07)

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いただいたコメント

組織の中では「道理が通らない」ということはよくあることで、自分の我侭を通したければ、「石の上にも3年」じゃないけど、しばらくは我慢して耐えて仕事するしかない場面はどうしたってあるでしょう。自分が理想とする職場ってのは、実は自分の理想が叶う場所だったりするわけですから、そこまでは我慢のしどころだと思います。また、この成功体験があるかないかで人生は大きく変わってくるんじゃないかと思います。3日、3ヶ月、3年と辞めたくなる時期は必ず訪れるわけで、「ここが踏ん張り所」と客観的に見れれば少しは気持ちが楽なんじゃないかなと思います。(2008/08/07)

参考になりました。辞めようとする人を説得するには良い話。でも、すぐに切れようが散々耐えて切れようが。切れる=「決別の判断」ですから、もしも正解ならば実行は早い方がいい。アニメの話ですが高名な宮崎ハヤオさんは、最初の会社を辞めるときはかなり長い間考えて迷われたそうですが、2度目からは即断即決だと、そのように書いているのを、どこかで読んだ。辞めるに辞められない人には、救いの話ですが、すばやく考えて結論を出し実行するのはとても重要。健さんは映画だから派手に盛り上がって良いのであって、実際には最終的に叩かざるを得ない相手は可能な限り早く叩くことが抗争の規模を小さくする。(2007/09/21)

とても共感できました。「相手との違い」を意識すると、どうしてもグレーゾーンが生じてくる。そのグレーゾーンに対峙する力が、考える力なのでしょうね。(2007/09/20)

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