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上が動かなければ「以心伝心」は生まれない

~ワンビシアーカイブズ 星川恭治社長(5)

2007年10月23日(火)

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職業としての「社長」を自ら選び、活躍している人をお招きし、将来、経営層を目指す人々に、ご自身の経験を語って頂くトークセッション「Road to CEO」。今回は、企業の書類や記録を預かって管理する情報マネジメントに特化したワンビシアーカイブズの社長、星川恭治氏をゲストに迎えた。

ワンビシアーカイブズ 星川恭治社

 ソニーのM&Aや海外事業を支えたのち、外資系企業のトップを経て、現在ワンビシアーカイブズの社長を務める星川恭治氏。今回は、将来CEOを目指す会場からの質問の応答録をお送りする。

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司会、山中(以下Y) この辺で会場の皆さんからの質問に移らせていただこうと思います。よろしくお願いします。

Q 経営者として必要な資質をどのようにお考えでしょうか。

星川 私が一番気を付けているのは、裸の王様にならないこと。強いリーダーシップというのはある局面下では必要なんですけれども、権力の座に座るというのは実に心地いいもので、特別扱いを一生懸命、周辺がしてくれるようになります。そういう裸の王様にならないようなメカニズム、例えば直言してくれる人をそばに置いておくのが大切です。

 2つ目は、へこたれないことでしょうね、タフな仕事ですから。自分が決めることが100%すべて望んだ結果につながることはありません。あるいは、みんなが「こんなことできません」とか、「もうやめましょう」という局面もあります。そういう意味で、あきらめない要素が必要。結構、多面的なものが要求されるポジションなんです。

 安定した時代の社長というのは「よきに計らえ」で済んだんでしょうけど、変化の激しい時代にはシビアな意思決定を短時間でやることを求められるケースが多いんです。メンバー間での葛藤みたいなものもあります。そうすると、瞬間サイコロジストみたいな要素も要求されます。

 私が一番大切にしているのは、フェアなデシジョンです。自分の好みで意思決定をしていないか。時々、星川A、星川Bみたいな人がいて、星川Bは星川Aのやっていることを冷めた目で見ている。そういうものは資質として必要じゃないでしょうか。

Q 今まで星川さんご自身がいろいろな環境に身をおかれていた中で、ご自身、どんな部下であれば出世させてやりたいと思いますか。

星川 必死になってやっている人は、成果が出るように、(後ろに倒れないための)つっかえ棒をしたいなと思いますね。どんなに優秀な人でも、斜に構えて批評家っぽく、「俺はわかっているんだけど」なんていう人には、こちらも必死になって向かおうとはしません。

Q 転職される際に、スタッフで転職するんであれば、学校で言えば転校するような形なのでわりと入りやすいと思うんですが、ボードに入られているような立場で、その会社になじんでいくのは難しいと思うんですが、何か気を付けていらしたことはありますか。

星川 気を付けていたつもりでも、私の態度ににじみ出ていたそうですけど、やっぱり前の会社のにおいを引きずっているんですね。当時バクスターの人に言わせれば、とにかくあのころの星川さんって鼻持ちならなかった(笑)。後で1年もたってやっと分かったけど、「『このドあほが』、と言いたげな目で僕らを見ていましたよ」なんて言うんですよ(笑)。

 会社というのはずっと、例えば日本で言うと、同じ大学なりを卒業して入った人が順調にに育っていけば一番いいわけでしょう。それを外から中途採用、それが課長であれ部長であれエグゼクティブであれ、ということはやっぱりその会社に何か足りないものを加えてほしいということですよね。それを受け入れる一般社員には本当は誇りがあるんですよ。そこに気を付けていたつもりでも、やっぱり何か話をし始めると26年間働いた会社のものの言い方、ものの聞き方、返し方、あるいは資料の作り方がある。本人たちの方がやっぱりぴりぴりしているんです。それは気を付けないといけないと思います。

戦略うんぬんより従業員に向き合え

Q 部下に関することなんですが、いろいろ困っていることがありまして。例えば星川さんが仕事相手にされたハリウッドの映画業界だと、「この人、プロデューサーとしてはすごいのかもしれへんけど、放っておくとなんぼ使うか分からへん」とかいう方がいると思うんです。ある1つのものには優れているけど、バランスが取れていない人を上手に使っていくのは大変難しいですよね。その辺のところで、今まで苦労されてこられた中で身に付けた方法論とかがあれば、ぜひ教えていただきたい。

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「上が動かなければ「以心伝心」は生まれない」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長