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多様なものと向き合う時、その人の器量が問われる

~自閉症支援 服巻智子~

  • 茂木 健一郎

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2007年10月30日(火)

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 今回、お話を伺ったのは自閉症の子供たちを長年支援されている服巻智子さん。お話の中で一番感銘を受けたのは、自閉症の子供たちは普通はコミュニケーションが苦手で、社会性があまり発達していないと言われているが、彼らだって同じ人間で、自分のことを理解してもらいたいし、必要とされたいし、心を通じ合わせたいと思っているんだという、当たり前の事実だった。

 「多様性」と「普遍性」という意味で言うと、人間は多様でありながら人間であるという普遍性がある。この共通点と多様性をいかにうまくバランスを取って、育んでいくかというのが、これからの時代の最も大事なポイントなんだと思う。

 多様だからといって「バラバラ」という意味ではない。何か貫く基本はある。例えばベンチャー企業をどう起こしていくかといった問題にも共通している。ベンチャーのアイデアは多様なものでないとダメだ。しかし一方で、基本的な通有する慣習のようなものがなくてはならない。

 多様性と普遍性の配合というのが、これからのさまざまな問題を考える上で一番大事なことで、その試金石が自閉症の子供たちに対する我々の態度にあるのだろう。自閉症の人くらい強烈に違うと我々も気を使わなくてはならないと思うのだが、同じようなことは我々の社会の中にもある。

 例えば会社の上司だったら、“はぐれもの”に対してどう向き合うか、これはその人の器量が問われると思う。そういう人をどう生かすかが、これからの組織にとっても重要だ。日本人は均一だというのは1つの幻想だ。実際には1人ひとりまったく違う、いろんな人がいる。

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見えない心に、よりそって
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
10月30日(火)午後10:00~10:45
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
 これまで3000人を越える自閉症の人々と向き合い続けてきた女性が九州・佐賀にいる。 「NPO法人それいゆ相談センター」でセンター長を務める自閉症支援の専門家、服巻智子だ。 服巻の元には、全国から相談者が訪れる。わざわざ佐賀に引っ越してくる家族も少なくない。
 
 服巻の主な仕事は、自閉症の子どもたちにコミュニケーションの取り方を教えること。 自閉症の人は、物事のとらえ方が一般の人とは違う。そのため自分の感情を伝えたり、他人の気持ちを理解することが苦手で、コミュニケーションがうまくとれない。そこで服巻はアメリカで開発された教育法などを用いて、子どもたちに一般の人々のコミュニケーションの方法を教えていく。 服巻は信じる。「人は必ず成長する」。 コミュニケーションがうまくとれず、学校にも行けなかった自閉症の子どもたちが、服巻の元に通い続けることで、次第に変わっていくという。
 
 9月初め、中学1年生の自閉症の男の子が大きな挑戦を控えていた。学校の同級生全員の前で、自分が自閉症であると明かし、挨拶をするのだ。 男の子は自分の想いを伝えることができるのか? 日々、自閉症の子どもたちと向きあい続ける服巻の仕事の流儀に迫る。


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