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自分から逃げない、他人からも逃げない生き方

~義肢装具士 佐喜眞 保~

  • 茂木 健一郎

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2007年11月13日(火)

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 今回お話を伺った義肢装具士の佐喜眞保さんは、顔や表情がとても素敵だ。彼の場合、小さな頃から障害で苦しんできたことを、義肢装具師という仕事においてむしろ生かしている。障害を持っている人の気持ちが分かる。

 市場経済の社会というのは、どうしてもある人の能力をすごく短期的な生産性や効率で見てしまう。そうすると障害を持っていることは、それだけで生産性が低いと見られがちだ。

 実はそんなことはなく、障害者であろうとなかろうと、その人の可能性を信じ、全幅の信頼を持って受け入れることが、すべての人間の営みの出発点となる。それが回りまわって新しいビジネスのイノベーションにつながることもあるのだと感じた。実際に、今回の話を伺っていて、あの装具は佐喜眞さんでないと作れなかった。

 「逃げない」ということが大事だ。自分から逃げないのはもちろんのこと、他人と向き合うことからも逃げないということが、佐喜眞さんの生き方の根本にある。佐喜眞さんは、自分のためではなく、他人のためだと思えば頑張れる、とおっしゃっていた。

 すごいことやる人には、その背後に単にビジネスの合理性だけではない何かがある。命としての執念というか、切実さというか、そういうものが背後にある時に、初めて本物になる。凄みがでる。そういうことはビジネスの現場でも忘れてはいけないのではないか。ビジネスと言うのは、生きるための手段にしか過ぎない。

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魂の職人、希望の道具
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
11月13日(火)午後10:00~10:45
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
 沖縄県・宜野湾に、魂を込めて、ものづくりに挑む、気骨の職人がいる。佐喜眞 保(55)。彼が作るのは義足や義手、装具。それはたんに、体の機能を補う生活の道具ではない。人生を前向きに生きるための「希望を与える」特別な道具だ。
 
 とくに注目されているのは、全国に多くの患者がいるといわれる「変形性膝関節症」の患者のために開発した新たな装具。佐喜眞の装具は、従来のものより格段に軽く、動きやすいのが特徴で「文部科学大臣賞」、「ものづくり日本大賞」を立て続けに受賞。評判が評判を呼び、ひざの痛みに苦しむ人々が佐喜眞を訪ねて全国からやってくる。
 
 佐喜眞自身、幼い頃に脊椎カリエスを患い、常に障害と向き合ってきた。26才の時、大手術と1年に及ぶリハビリを体験。「障害者の本音がわかるからこそ本当に必要とされるものをつくりたい」という思いから新しい装具を生み出した。
 
 今、佐喜眞は新たな義足づくりに挑んでいる。事故で両足を失った男性とともに、試行錯誤を重ねる佐喜眞。完成すればこれまでの履き心地を大きく改善できる可能性がある。
 
 沖縄で希望を与えるための道具作りに挑み続ける佐喜眞保の仕事の流儀に迫る。


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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長