• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

グーグルが私を選んだ理由

~グーグル副社長兼日本法人社長 村上憲郎氏(1)

2007年11月13日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 将来、経営層を目指す人々に、プロの経営者から自身の経験を語っていただくトークセッション「Road to CEO」。今回は、グーグル日本法人の代表取締役社長、村上憲郎氏をゲストに迎えた。

グーグル副社長兼日本法人社長 村上憲郎氏

 同氏は京都大学を卒業して日立電子に入社、ミニコンピュータシステムのエンジニアとしてキャリアをスタートさせる。その後は、Digital Equipment Corporation(DEC)日本法人のマーケティング担当取締役、インフォミックス、ノーザンテレコム(現ノーテルネットワーク)両日本法人のCEOなど、外資系ハイテク企業の要職を歴任、2001年にはアメリカのeラーニング会社、ドーセントの日本法人を設立して社長に就任した。2003年4月、グーグルに、副社長兼日本法人の代表取締役社長として入社し、現在に至る。

 そもそもグーグルに招かれた経緯から始まり、同社の知られざる社内事情と今後の戦略、個人的に関心を持ち続けている人工知能研究のことからビジネスに必要な知識を瞬時に得る方法、そしてネットと広告との関わり方まで、余すところなく語っていただいた。

 司会は日経ビジネスオンライン副編集長の山中浩之と、リクルートエグゼクティブエージェントの井上和幸。テーマ別に4回に分け、火曜・木曜日に掲載する。

-----------

司会、山中(以下Y) 最初に、グーグルに入られたいきさつから教えてください。

村上 たまたま友人の会社――アメリカの会社ですけれども――が、「日本に法人をつくりたい。それを手伝え」ということだった。eラーニングの会社です。

Y ドーセントですね。

 はい。その立ち上げをやって、「次を」と思っていたんです。そこで、お誘いをいただいた感じでしたね。外資のハイテク会社の日本法人を預かる人間は、我々の年代でだいたい200名ぐらいいるわけです。いわゆるエグゼクティブサーチの方々が、いろいろアレンジをしているので、その中からお話を頂戴したんです。

Y グーグルからの誘い、第一印象はどうでしたか。

 「非常に若い会社」という印象でしたね。

Y これはちょっと失礼な言い方ですが、グーグルが村上さんに決めた理由は何だと思いますか。

 実はDECにいるとき、1980年代の初頭のことですが、人工知能を担当し、米国の本社勤めを5年やったんです。人工知能技術センターというところで。

 グーグルの基本的な技術の中では、そのアーティフィシャルインテリジェンスが、コアの部分を占めていまして、自分の思い入れのある技術が、実用に供する水準のものを出しつつあるというところが一番魅力的でしたね。

 「なぜ私か」というのは、それこそ、(グーグルの)CEOのエリックに聞きました。

Y で、エリック氏は何と。

 彼が言ったのは、「うちの会社はテクノロジーオリエンテッドで、しかもIQがものすごく高い、粒ぞろいの連中ばかりだ。それをリードしていくという意味においては、テクノロジーに対する洞察力がいる」と。

 私はそれに対して、「いや、最近のプログラミングとか、そんなのは知らないよ」。そうしたらエリックは「いやいや、お前だったら分かったふりができる」と(笑)。

 お互いコンピューターの世界でずっと暮らしてきた者同士ですので、期待値はどのあたりにあるのか、というのはそれで分かりました。

社内組織上も、グーグルにとって日本は特別な国

Y (グーグルの共同創業者)ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンについては、どんな印象をお持ちですか。

 知力に支えられたとんがり具合の鋭さ、という印象がまずありました。それぞれスタイルは違いますが、テクノロジーに対する洞察力、いろいろなものに対する勘のよさも感じましたね。

Y 当時、日本というマーケットに対する彼らの興味はどんなものだったんでしょうか。

 グーグルは、マトリックスオーガニゼーションでして、ファイナンス、セールス、研究開発、広報、人事とか、そういうファンクションはグローバルな組織で存在し、それに対して地域(リージョン)が横串を刺すわけです。そのリージョンは4つあるんです。

 ノースアメリカ、これはアメリカ合衆国とカナダ、それからEMEA(Europe, the Middle East and Africa)と、それからジャパン、それとAPLA(Asia Pacific Latin America)ですね。ジャパンだけがシングルカントリーリージョンなんです。世界第2の経済力という事情はあると思いますけれども、それ以上に、日本というのが文化的にも、社会の成熟度という面でも、ユニークなリージョンであるというのが当初からの認識だったわけです。

 私がVice President & General Manager for Japanという形でグーグル本社に入って、それで、(日本の)グーグル株式会社代表取締役社長になるわけです。ですから、日本をそういうふうに、独立した、きちっとしたマーケットだという形で位置付けていたということです。

Y 技術的な面もあるんでしょうか、日本語の存在で。

コメント1

「Road to CEO」のバックナンバー

一覧

「グーグルが私を選んだ理由」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

ドイツ企業は協調と競争の使い分けに長けている。

ビル・マクダーモット SAP CEO(最高経営責任者)