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チームの中でこそ発揮される個性

~へアデザイナー 加茂克也~

  • 茂木 健一郎

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2007年11月20日(火)

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 今回お話を伺ったヘアデザイナーの加茂克也さん。ファッションショーの世界最高峰であるパリコレクションで活躍されている。1つのショーを成功させるためには、洋服のデザイナーをはじめ多くのスタッフがチーム全体で力を発揮することが大事だという。

 加茂さんのお話は、「個性を伸ばす」、「才能を発揮する」ということについて、非常に示唆を与える内容だった。それについて、世の中には「大いなる誤解」がある。「こんなチームにいては自分の個性や能力が発揮できない」と言っているのは逆で、それはプロフェッショナルではない。これは多くの人にとって耳が痛い言葉だ。

 チームプレイとか協調性、あるいは「空気読め」というのが個性の反対語であるかのように言われているけれど、それはまったくの間違いだ。むしろ自分の個性を生かすためには、周りと協調しなければならないし、お互いに高めあわないといけない。加茂さんは、そのことをパリコレという“家賃の高い”現場でつかんでいることが素晴らしい。

 今回、すごく気になった問題は、本人が意識して個性を出そうとしている時は個性が出ていなくて、一生懸命考えている時には実はあまり考えていない、脳が働いていないということだ。加茂さんは、仕事中に「頭を使っていない」と言うけれど、客観的な科学的な立場から言うと、頭を使っているに決まっている。本人が頭を使っていないように見える状態が、実は頭を使っている状態だというのはまさにその通りだ。

 仕事に没入してしまっている時が一番仕事をやっているのであって、仕事と向き合っている感じが強すぎる時や、「苦労してやっているんだ」と感じる時は、実はあまり仕事は進んでいない。他人のために、チームワークでやっていると感じている時が、実は自分の個性が一番発揮されている。

そこの逆説がすごく味わい深かった。

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あきらめないから、美しい
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
11月20日(火)午後10:00~10:45
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
 常に斬新なヘアデザインでファッション界を揺るがし続けるヘアデザイナーがいる。加茂克也(かもかつや)42歳。世界最高峰のファッションショー、パリコレクションで常に引っ張りだこの加茂。日本を代表するファッションデザイナーの渡辺淳弥や高橋盾もその才能に惚れ込み、長年にわたりパリコレのヘアデザインを加茂に依頼する。
 
 さらに、加茂の元には世界を代表する海外の雑誌からも指名が絶えない。2003年にはファッション業界トップといわれる毎日ファッション大賞をヘアデザイナーとして初めて受賞した。
 
 加茂のヘアスタイルはいつも人目をひく斬新さを持つ。カラスの羽で頭全体が覆い尽くされたデザインや折り紙を使ったデザインなど、あらゆる道具を使いこなす。しかし、あくまで主役は服。ヘアデザインは目立ちすぎても、地味すぎてもいけない。加茂がいつも念頭におくのは「服をショーアップ」すること。本番のぎりぎりまでアイデアを練り続け、最善のデザインを探り続ける。
 
 斬新で、かつ、見る者を納得させる、新たなヘアデザインを創るために、アイデアを生み出し続けることができるのか、加茂の挑戦が始まる。


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