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新技術で人の心が見えた時

変わる世間の常識、非常識(CSR解体新書18)

2007年11月20日(火)

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 You Tube、グーグル動画、ニコニコ動画…。ネットワーク上にオーディオ・ビジュアルのコンテンツが、いつのまにか広く流布するようになりました。

 ここ、NBオンラインでもこのところ、「ザ・ターニングポイント」「立川らく朝の「落語で健康! 笑ってメタボ脱出」」など、充実した音声動画番組が急速に増えています。私自身1ファンとして、こうした番組を毎回楽しみにしています。

 ほんの10数年前、ネットが普及し始めた当初は、ホームページコンテンツは文字テキストとグラフィックが大半でした。それが、ほんの少しの間に大変な変わりようです。

メディアの本質的変化が大変な勢いで始まった

 こうした変化はブロードバンド・ネットワークの広帯域化によって引き起こされました。でもこれ、ただ単に技術の進展に伴う「利便性の向上」なのでしょうか?

 現象を表面だけ見ていると、この変化の本質的な重大性を、見落としてしまいます。文字ページからYouTubeへの変化。これは、マスメディアとして考えるなら「テキストとグラフィック」から「音声・動画」へのスイッチに等しいもの。

 言ってみれば、インターネットが「新聞・雑誌」だったものが、「ラジオ・テレビ」に進化するのと完全に同じ、本質的なメディアの変化なのです。

 21世紀初頭の数年で爆発的に進展したネットワーク環境の変化。これらが引き起こした「情報の環境問題」を、国や法規制の観点ではなく、民間の立場から考えてみたいと思います。実はこうしたトピックが、大学人としての私の本来の守備領域です。

イラクで拉致殺害された香田さんの画像は様々なインパクトをもたらした

 2004年11月はじめのことでした。イラク、バクダッド近郊を旅行中だった日本人青年、香田証生さん(当時24)は、イラクの武装勢力に誘拐されてしまいました。

 犯人グループは期限付きで自衛隊の即時撤退を要求、政府はこれに応じず、香田さんは殺害されるという最悪の事態となりました。ところが、事はそこでとどまりませんでした。

 武装勢力は、その殺害の模様を音声動画に記録、編集し、米国の音声動画サーバー上にアップロードしたのです。この事件は、私たちの研究室に様々な問題を提起することになりました。

誰も知らない山奥での殺人事件はテロとは呼ばない

 テロリズム、というのは、直接の暴力だけを指すわけではありません。その暴力の威嚇力によって多くの人に恐怖心、フランス語の「テロール」を抱かせ、その力を利用して政治目的などを達成しようとする。

 これがフランス革命中にロベスピエールらが発明した「テロリズム」の本質です。

 「テロ対策」などの言葉がやや表面的に、安易に使われる傾向があるような気がします。誰も知らない山奥で爆破や殺人事件があっても、それは「テロ」と呼ばれるものではない。単なる凶悪犯罪です。

 もちろん許されるものではありませんが、テロリズムにはもうひとつ重要な要素があります。「情報の周知」です。

コメント2件コメント/レビュー

メディアリテラシーやITリテラシーが叫ばれています。一方で、ネットを通したいじめや、チェーンメールという方法で、様々な媒体を通して、内側に内側に入ってきます。「危険だ」と言っても「一定のルールでやってる遊びでしょ?」と無邪気なままに10代の「親指世代」と呼ばれる子供たちが情報を発信し、受信し、残虐な事件の被害にあっているという一面もあります。ネットの中の世界は「バーチャル=仮想」とされていましたが、その考えを改める時期が来たようです。電子マネーも統一化されるに連れて、もしかしたらユーロのようになるかも知れません。ですがそれは「電子記録」でしかなく、10000円がある日突然100円に改竄されてしまうことも、可能なわけです。「杞憂だ」と言われますが、近年の製造年月日の件ですら…と考えるだけに「杞憂」をいかに逃れるかを防備する時が来たようで身に抓まされました。(2007/11/20)

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メディアリテラシーやITリテラシーが叫ばれています。一方で、ネットを通したいじめや、チェーンメールという方法で、様々な媒体を通して、内側に内側に入ってきます。「危険だ」と言っても「一定のルールでやってる遊びでしょ?」と無邪気なままに10代の「親指世代」と呼ばれる子供たちが情報を発信し、受信し、残虐な事件の被害にあっているという一面もあります。ネットの中の世界は「バーチャル=仮想」とされていましたが、その考えを改める時期が来たようです。電子マネーも統一化されるに連れて、もしかしたらユーロのようになるかも知れません。ですがそれは「電子記録」でしかなく、10000円がある日突然100円に改竄されてしまうことも、可能なわけです。「杞憂だ」と言われますが、近年の製造年月日の件ですら…と考えるだけに「杞憂」をいかに逃れるかを防備する時が来たようで身に抓まされました。(2007/11/20)

伊東氏が大変な才子であることは,これまでの記事でわかった.しかし,氏は一体何をやりたいのだろうか.それが一連の記事では全く浮かび上がってこない.工学系の研究室を主宰し,学生ひとりひとりに研究テーマを宛がわなければならないという役割は理解できるが,それと氏自身が為し遂げたいと考えていることとは違うはずである.大学という枠が氏には面白すぎるのではないだろうか.氏の記事を読み,毎回感服極まりないのだが,どうしても眉に唾してしまうところがある.その理由はこんなところにあるのだろうか.(2007/11/20)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長