「ナタリアの脱・言い訳、即・アクション」

私はジェラシー病を捨てました!

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2007年12月18日(火)

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 日本で仕事をするようになってから苦労した問題は、ジェラシーを持っている人が多いということ。

 この間、初めて自費出版ではない本『夕張への手紙』を出版した。まとめて本を買ってくれた企業や講演を依頼してくれた団体もあったけれど、ネット上では夕張の名前を使って儲けようとしているんだろう、というようなことを言われた。

 日本語には「妬み」という言葉があることを、最近になって知った。ジェラシーという言葉とどう違うかまだよく分からないけれど、こういった悪口を言う人たちにはジェラシーの感情があるのだと思う。

外国製の洋服や靴がうらやましくて仕方なかった

 自分が成長すればするほど、仕事上でジェラシーを持つ人に出会うといらいらする。その人たちは理念を持っていないから、自分の中のジェラシーに勝てない。理念を持って仕事をしていれば、自分を磨くことがまず大事になるし、他人の成長にジェラシーではなく喜びを持つはず。

 でも、私は子供の頃はジェラシー病を持っていた。

 母が違う子供と遊んだらジェラシーを感じたし、母は私より兄と仲が良かったので、それにもジェラシーを感じた。

 うちは貧乏で新しい服がなかったし、海外も行ったことがなかったけど、友達の女の子の両親はいつも海外に行って、きれいな服や靴や靴下を買っていた。私は靴下だけでもいいから、新しい、外国製のものが欲しかった。外国のものは何でもきれいな色だったから、子供の頃うらやましくて仕方がなかった。

 でも、家族でそういう考えは馬鹿なことだと教えられ、ちゃんと乗り越えることができた。

 日本語を勉強をしたいと思った時も、ロシアではコネがないとアジアの言葉を勉強できる大学に入るのはほとんど無理。コネで大学に入った友達に対しては、「いいなあ…」と思っていた。日本語の勉強をとてもしたかったので、私の家族もコネがあればいいのに、と思った。

 ジェラシーを感じて、相手をうらやむだけじゃ何も始まらない。目標があったら、自分で努力すればいい。私はロシアでは日本語を勉強できなかったけれども、ニュージーランドで大学に入って、日本語の勉強をすることができた。家庭教師につき、単語帳を見ながら歩いて、1日5時間以上勉強して目標を達成した。

理念のある仕事のためにジェラシーは邪魔

 ジェラシーを持っていると、それは絶対に相手にも伝わってしまう。ジェラシーは病気。これは治すしかない。なぜなら、ジェラシーを持っていると理念に基づいた仕事ができなくなってしまうから。私は会社を経営しているが、理念がなければ会社の経営などできない。ジェラシーは理念を邪魔する。

 でも、理念があると言う人の中にも、それが本当に理念として意味があるのかどうか分からないこともある。

 本の中でも取り上げた話だが、北海道のある企業は、自社製のお菓子の販売について「北海道限定」という理念を持っていた。ある展示会で私のブースを訪ねたその企業の経営幹部の1人に、こう聞いてみた。

 「なぜそんな理念なのですか?」

 すると、プライドを持ってその方は答えた。

 「『北海道限定』は北海道への観光を応援する。なぜなら北海道に来ないと買えないから。北海道の経済にも貢献できる」

 その話を聞いてしばらくして、私は海外へ行く機会があった。成田空港で一番びっくりしたのは、北海道限定のはずだったその会社の商品がそこで売られていたこと。北海道限定と言っていたのは、何だったの?

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著者プロフィール

ナタリア・ロシナ

ナタリア・ロシナ

1971年、モスクワ生まれ。国籍はニュージーランド。ウェリントンにあるビクトリア大学と同大学院で日本語、日本文学、マーケティングを専攻。95年、大阪外国語大学に留学。97年、国際交流員として長崎県庁で勤務。静岡県浜松市の木材会社で働いた後、99年から札幌在住。札幌では3年間農業関連企業で貿易とマーケティングなどの仕事に従事。2003年、札幌市に有限会社フォーオールを設立。ニュージーランドの「マヌカ」という花からとれるマヌカ蜂蜜を中心に、自然商品の小売・卸・通販を手がける。ほかに、北海道産の原料を使った和菓子の製造、ビジネス関連のセミナーや講演、取材活動も積極的に行う。自身のブログでは、辛口コラムを披露。著書に『夕張への手紙〜ナタリアの「転んでもただで起きない!」日本改造プラン』(日経BP社)。



このコラムについて

ナタリアの脱・言い訳、即・アクション

停滞を続ける地方経済、不平不満は言うけれど、行動は起こそうとしないビジネスマン――。こんな状態を少しでも変えることができればというのが、ナタリアの願いです。果敢すぎるほどの行動力は、周囲をハラハラさせることもありますが、現状に安住しがちな我々の目を開かせてくれるのは確か。このコラムでは、日本の様々な問題を見てナタリアが感じたことを、歯に衣着せずに書いてもらいます。

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