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身分は「代表取締役平社員」がいい

~元 トッズ・ジャパン上級副社長 田代俊明氏(5)

2008年2月5日(火)

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伊勢丹、バーニーズ・ジャパン、グッチと、ファッション界を中心に数多くの海外ブランドの日本展開を行い、最近ではトッズ・ジャパンで活躍した田代俊明氏。今回は、会場からの質問に答える、剛速球のキャッチボールをお見せしよう(このインタビューは2007年秋に行われたものです)。

元 トッズ・ジャパン上級副社長 田代俊明氏

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司会、山中(以下Y) お待たせいたしました。Q&Aのコーナーです。よろしくお願いいたします。

Q これから目指しているところを聞かせていただきたいと。個人的なことも含めて、よろしくお願いします。

田代 いい上司に恵まれて、いいチャンスに恵まれて、今まで58年生きてきたんですけど、かなりラッキーな男だと思っているんです。自分がある程度分かってきたことについてはできるだけ、若い人、若いマインドの人に伝えていきたいというのが究極の気持ちです。

 僕自身はノンストップの男だと思っているので、ストップすると息苦しくなって、もう本当、じんましんが出てきちゃう感じで、そのぐらい駆られちゃうんですね。それが1つの生きざまかなと。

 もう1つは、今、自分の会社を2つ持っていまして、自分の利益のためとか、老後のためとか、いろいろなことを考えて、もう前につくって運営しているんですね。今まで自分が勉強してきたりやってきたことを、今度は自分の会社にどう反映できるか見てみたいと思っています。

司会、秋山(以下A) 僕自身、キャビンというファッションの会社に2年間ほど縁があっていさせていただいたんですけど、昔はものすごくいい会社でしたよね。それが今はご存じのような状況で。何であそこまで行った会社がずっと続けられないんだろう。それはキャビンさんに限らず多くの日本の会社に言えることではないかと。そこら辺、どうお考えになりますか。

田代 日本の素晴らしい会社、キャビンさんも三愛さんも高野さんもみんなそうですが、創業時のパッションと10年後のパッションって違いません? 何が違うと思います?

 「オープニングスタッフを求む」という事業は、みんながみんな、燃えて来るじゃないですか。ところが1年たち、2年たちすると、何でそうなっちゃうんですかねと。サービスも悪くなったり、情熱がなくなる。

 経営者のパッションというのは薄くなると思うんです。経営者というより、経営トップですね、リーダー、これが代わることによってパッションが薄れていくケースがすごく多いんじゃないか。

 例えば、(山本)耀司さんだって、確かに会社だけど、俺は山本耀司だというのをプッシュアウトするじゃない。川久保(玲)さんだって、インターナショナルの川久保さんとしてプッシュアウトできる。みんなそういう、いまだに名前と1つのイメージとして、会社のイメージとして確立されたものを継続できているところというのは、そこにいる中心になる人がずっと持ち続けているものがあるんですよ。

 それはその人の最初から持っている、夢だと思うんです。

 あと継続性の問題というのは、その夢を理解する人を何人、その下に維持できるかということだと思うんです。それができなくなっちゃうと、みんなおかしくなっちゃう。

 それを維持するだけの上層部、それから会社で働いている人たちの魅力、それをつくるのはパッションを持った人たちの集団でしかない。パッションや夢を持ち続けることが僕は最大のパワーだと思います。

イタリア人ネットワークが縁でトッズ・ジャパンへ

Q グッチに移られたとき、ケミストリーというものが合致したとおっしゃっていたんですが、グッチからトッズに移られたとき何があったのかをお伺いしたいんですけど。

田代 どきっ(笑)。

Q あともう1つ、1つの企業におけるトップの寿命、どれくらいの期間が適性と思われるのかもお伺いできたら。

田代 2004年にグッチグループを辞めたんですが、実はその前に、フランスのPPR、ピノー・プランタン・ルドゥートがドミニコ・デ・ソーレとトム・フォードのグッチグループの株を全部、買い上げて、実質的な100%オーナーになったわけですね。その前からルイ・ヴィトンのLVMHグループがグッチの株を買い占めて30%まで上がっちゃって。

 それで、グッチグループの対抗策として急遽、第三者割り当てを狙った増資をしたんです。そうしないと、ルイヴィトングループの株のシェアを下げられないということで、三千数百億円の増資をしたものをPPRが買ってくれたわけです。世にいうホワイトナイト、お助けマンですね。

 その間に、ドミニコ・デ・ソーレ、トム・フォードは「株を持ってもらうのは構わないけど、経営だとかマネジメントのやり方は任せてくれ」ということをずっと株主に提案していたんですね。

 ところが、PPRにしてもLVMHグループにしてもインベスターなので、価値を上げて高く売りたがるわけです。そういうことも含めて、PPRとしては「マネジメントは俺たちがやるんだ」ということで決裂したんです。

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「身分は「代表取締役平社員」がいい」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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