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「年寄り」をプロジェクトから追放せよ!

~元 トッズ・ジャパン上級副社長 田代俊明氏(2)

2008年1月24日(木)

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伊勢丹を振り出しに数多くの海外ブランドの日本展開を行い、最近ではトッズ・ジャパンで活躍した田代俊明氏。今回は彼が手がけたワンテイスト型百貨店、バーニーズ・ジャパンの話をお聞きしよう(このインタビューは2007年秋に行われたものです)。

元 トッズ・ジャパン上級副社長 田代俊明氏

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司会、山中(以下Y) この企画でよくお聞きするのが「小さい事業でも、ゼロの段階からひととおりすべてを体験することが、経営者としてやっていくうえで大きな財産になった」というお話です。田代さんの場合は、シンガポール赴任あたりがきっかけですか。

田代 大きなきっかけですね。伊勢丹の場合、自己申告制度がありまして、僕は入社したときから海外転勤希望をずっと出していたんです。そしたら突然、シンガポールに飛ばされたんです。ものすごく勉強になりましたね。

Y 最初の買い付けから、店づくりから、みんなおやりになった。

田代 人がいなかったので、120人の人材採用からやりました。あと、(言葉が)シングリッシュと言いまして、イングリッシュじゃないんですよ。ひどい英語で、最初はツリーと言うから、ツリーは木だろう、どこかに生えているのかと思ったら、3のことを一生懸命に言っていたり。ヤラーと言うから、どういう英語かなと思って辞書を引いても出てこないんですよ。イエスにラーを付けているわけです。そういう英語だったので、訳が分からなかった。工事も、まったく素人でしょう。インドのおばさんが頭にひょいと、かごを載っけて、土を運んでいる状態からやりましたから。こんなので、オープンできるのかな。ブルドーザーって、ないの? みたいな。

Y そうやって作られたんですか。

転機になったシンデレラ・プロジェクト

田代 そう。そしたら、初年度の雨期シーズンにスコールになると、水が逆流しちゃうんです。トイレから水が噴き上げたり、そのときは最初、びちゃびちゃになっちゃって、売り物にならないから捨てたり、それから「雨期になる前に土嚢を作っておこう」と言って、袋に詰めて横に置いておいて、雨が降ったら、トイレの前にばっと積み上げて、噴き上げても大丈夫なようにしたりですね。そんなことをいろいろやらされた。男は私と店長しかいませんから。

Y それはまた極端ですね。

田代 それから苦情、民族紛争、中華もあればインド、インドネシア、日本、欧米と全部がミックスしていますから、それぞれの文化が全部違う。そういう意味では、自分の中では一大転機ですね。

Y お帰りになって、次の転機がバーニーズだと思うんですけれども。

田代 伊勢丹時代、私はバーニーズとのプロジェクトをゼロから全部やるという、ラッキーな境遇に置かれたんです。当時、小菅国安さんが社長で、彼の(直轄)プロジェクトの1つだったんですが、彼の方針は、「年寄りを絶対にプロジェクトに入れるな」。年寄りというのは年のことじゃなくて、マインドなんですけど、それが1つ。

 それから、「やる気のあるやつは、昨日入ったやつでも、10年選手でも構わない」。それでいこうという話を2人でまとめて、「分かりました。全館回ってきます」と、僕は人選に奔走しまして。それで有賀君が一番最初に来て、そのとき4年生。その次に小田切君が3年生、それから入社7カ月で、帰国子女という女性を引っ張ってきまして。面白い子で、インドの帰国子女だったんですよ。俺もちょっとシンガポールにいましたから、この子と僕だけが英語ができた。そういう若手がどんどん育って(バーニーズは)うまいこといったんです。

 ただし、シンガポールの次に、実は伊勢丹本館2階のリモデルがあったんですよ。新しいヤングのグループがあるだろうと思って、そのグループを、子供でもない、ティーンエージャーでもない、だけど大人でもないという意味で、「シンデレラ」と名づけたんです。

 今、(札幌の)丸井今井でやっています関根さんと私がチームのリーダーになって、婦人と2階全体のバイヤーをとりまとめて、毎朝、研究所に集まって、ハンバーガーを食いながら、コンセプトを練り上げて。そのときの上司が、ワコールに今回転職なさった川中さん。この方が我々が作ったコンセプトを伊勢丹の上層部に説明してくれて、やっとシンデレラが通ったんですね。

Y じゃあ、今の伊勢丹の2階というのは田代さんが。

田代 私というよりも、私と関根さんがチームリーダーになって、全員で作り上げたんです。一番のリーディングをやらせてもらったというのは、1つの転機になっていますね。

Y 転機になったとおっしゃるのは、人の合意を形成するスキル、みたいなお話ですか。

田代 いや、そういうことではなくて、商売のマーケティングの部分です。

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「「年寄り」をプロジェクトから追放せよ!」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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