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ごみ箱を買ってくれる外資系、買ってくれない外資系

~元 トッズ・ジャパン上級副社長 田代俊明氏(3)

2008年1月29日(火)

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伊勢丹を振り出しに数多くの海外ブランドの日本展開を行い、最近ではトッズ・ジャパンで活躍した田代俊明氏。今回は、グッチにスカウトされた経緯と外資系企業での働き方をお聞きした(このインタビューは2007年秋に行われたものです)。

元 トッズ・ジャパン上級副社長 田代俊明氏

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司会、山中(以下Y) 仕事が面白くて、楽しくて、実績も上げていらしたバーニーズから1997年に離れられます。これは、もっと面白そうな世界が見えてしまったということなんでしょうか。

田代 まあ、正直に申し上げると、お金のこともありますよ(笑)。

Y なるほど(笑)。

田代 ただ、実はバーニーズは伊勢丹をだまして、二重帳簿を作っていたんです。私もその対応のためにニューヨークに、1996年の1年間に15回行きましたよ。1回帰ってくると、荷物はそのまんま、下着の袋だけ出して、また新しく詰めたのを入れて、「はい、また行ってくるわ」と。それでずっと裁判所に出てやったんですけども、後半になって、けんかも先が見えてきたところだったので、これはもう1つの区切りかなと。

 バーニーズ時代に、フィレンツェのグッチに買い付けに行っていたんです。そのときにいた、ブライアン・ブレークという、アメリカのグッチの社長をやっていた人が、俺のバイヤー時代の名刺をずっと持っていまして、後で聞いたら、「いつか引っ張ってやろう」と思っていたらしいんです。それで1996年の8月ぐらいだったですかね。ニューヨークから、「ブライアン・ブレークだ」と言って電話が入って、とくとくと話しだすわけですよ。

Y どんな話を?

田代 「グッチに来ないか」って。「えー、行けないよ。裁判をやっているのは、知っているでしょ。ちょっと難しいよ」とか、何回か電話が来たんですけど、断っていた。

 そうしたらですね、ここからはプライベートな話ですが、私の長男がゴルフのプロになりたくて、アメリカに行くと言いだした。知り合いがハワイでカントリークラブの社長をやっていたので、電話をしたら、「すぐに連れてこい」と。「じゃあ、連れて行く」と言って、行くことを決めて、そしたらまたブライアンから電話がかかってきた。「俺はハワイだったら(お前と会いに)行くけど」と言いだしたわけです。「何で俺がハワイに行くのを知っているの?」と聞くと全然知らない、偶然なんですよ。

 「だったら、ハワイで会おうか。一応、聞くだけ聞くわ」と言って、オアフで会ったわけです。そこで半日ぐらいじっくりと話をしたところ、「何だ、この野郎は…すごくいい野郎だな」と。

 何がいい野郎か、というと、彼はグッチに総じて17年いたと言っていましたから、事実上グッチのたたき上げなんですね。私とケミストリーがまったく合うんですよ。「実は買い取り商売で、マークダウンの比率はどのくらいあったらいいかとか、今までのバーニーズの経験でこのぐらいだ、このときはこうだ」といった、店や商売の細かな話をしたら、ことごとく「お前の言う通りだ」と。

 同じコンセプトでやってきた同士なので、係数管理に対する考え方も一緒なんです。数字といい、考え方といい、やり方といい、ぴったり合っちゃったわけです。うちに帰ってきて、それから悩みの日々が始まりまして、「ブランドビジネスも悪くないな」と。女房に毎日、愚痴っぽく言っていたわけですよ。

 「今のバーニーズがこうで、ここで辞めたら社長に怒られるよな」とか、「伊勢丹に足を向けて寝られなくなるよなぁ」とか、「でも、グッチはいいよな」とか言っていたら、娘もいましてね。「パパね、そんなに愚痴を言っているんだったら、グッチに行ったら」とかって一言、「お前、冗談を言うにもほどがある。…でも、そう言うんなら、じゃあ行こうかな」なんて、それで決めちゃったんです。

入社時は最悪の状態

田代 グッチに入ったときは、実は最悪の状態でしたよ。

 当時、18店舗しかなかったのですが、それでさえ組織、会社の体になっていなかったんですよ。もう、ぐちゃぐちゃ。それで全員1人残らず、面接しました。問題点を全部出して、その2カ月後ぐらいから一気に動き出しました。

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「ごみ箱を買ってくれる外資系、買ってくれない外資系」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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