「ナタリアの脱・言い訳、即・アクション」

遠慮なく儲けているロシアに学べ!

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2008年1月29日(火)

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 今年の1月、9年ぶりにロシアに帰った。その成長ぶりには本当に驚いた。店に入っても見つからないものがない。スーパーマーケットがあちこちにあって、あらゆる種類のチーズや牛乳、肉がそろっている。欲しい本は書店ですぐに手に入る。インターネットカフェは多くが24時間営業。

 ただ「頑張る」と言うだけでなく、実際に行動し、お金を儲けて成長しているロシアの姿を目の当たりにしてきた。

日本の郵便局はロシアの郵便局に負けている

郵便局にはインターネットのコーナーもあった

郵便局にはインターネットのコーナーもあった

 中でも、郵便局のサービスの良さに驚いた。

 モスクワの郵便局は週末だったのにすべて開いていた。様々なサイズの封筒だけでなく、いろいろな雑誌、新聞、本なども販売していた。ロシアでは最近、本がよく売れると聞いたことがあるけど、郵便局でも本が販売されているのを見たら、「なるほどそうだろう」と納得させられた。

 また、どの郵便局にも、パソコンのインターネットコーナーがあった。一番小さな郵便局にもパソコンは2台あった。

 郵便局だけでなない。モスクワの多くの飲食店や飲み屋では、インターネットの無線LAN(構内情報通信網)は無料で使えたのにも驚いた。

モスクワの郵便局の窓口。多種類の封筒を売っている

モスクワの郵便局の窓口。多種類の封筒を売っている

 日本の郵便局は年賀状の販売にものすごく力を入れているが、郵便を送るために最低限のものが販売されていないところが多い。

 日本に来て一番ショックを受けたことの1つは、郵便局に封筒が売られていなかったこと。この間も地元、札幌の郵便局でヨーロッパのある国にEMS(国際スピード郵便)で手紙を送りたくて、送れるかどうか調べてもらったら、約20分も待たされてしまった。郵便局の社員は、自分の基本的な仕事を忘れているような気がした。

有料トイレで儲けるモスクワ

地下鉄にあったビジネス関係の新聞を売る自動販売機

地下鉄にあったビジネス関係の新聞を売る自動販売機

 お正月に夕張に行った時は、トイレを探すのが大変だった。おかげさまで警察署のトイレを借りることができ、帰りには警察官からガムのお土産をいただいた。心が優しいのは、夕張の誇れるところ。

 一方、モスクワではトイレはあちこちで見つけることができた。ただ、すべて有料。赤の広場のそばにあるグム百貨店のトイレも有料。40〜75円くらい取られる。儲けるところはしっかり儲ける、という感じだった。

ドモジェドヴォ空港からモスクワまでの電車の中でも、本や新聞を売りに来た

ドモジェドヴォ空港からモスクワまでの電車の中でも、本や新聞を売りに来た

 もう1つモスクワで変わったと思ったのは、地下鉄の乗り場に入ると、あちこちに新聞の自動販売機があること。日本では飲み物の販売機ばかり。モスクワでは、財務や経営の専門紙などが売り切れていた。儲けなければならない意識を、皆が持っているということが強く伝わってきた。

 新聞とビジネス雑誌を早速買ってみた。雑誌では、取り上げられている人物の女性と男性とのバランスがよかった。日本の多くのビジネス雑誌は、女性の特集版がない限り、女性をほとんど取り上げない。日本のビジネス雑誌は完全に男社会だ。

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著者プロフィール

ナタリア・ロシナ

ナタリア・ロシナ

1971年、モスクワ生まれ。国籍はニュージーランド。ウェリントンにあるビクトリア大学と同大学院で日本語、日本文学、マーケティングを専攻。95年、大阪外国語大学に留学。97年、国際交流員として長崎県庁で勤務。静岡県浜松市の木材会社で働いた後、99年から札幌在住。札幌では3年間農業関連企業で貿易とマーケティングなどの仕事に従事。2003年、札幌市に有限会社フォーオールを設立。ニュージーランドの「マヌカ」という花からとれるマヌカ蜂蜜を中心に、自然商品の小売・卸・通販を手がける。ほかに、北海道産の原料を使った和菓子の製造、ビジネス関連のセミナーや講演、取材活動も積極的に行う。自身のブログでは、辛口コラムを披露。著書に『夕張への手紙〜ナタリアの「転んでもただで起きない!」日本改造プラン』(日経BP社)。



このコラムについて

ナタリアの脱・言い訳、即・アクション

停滞を続ける地方経済、不平不満は言うけれど、行動は起こそうとしないビジネスマン――。こんな状態を少しでも変えることができればというのが、ナタリアの願いです。果敢すぎるほどの行動力は、周囲をハラハラさせることもありますが、現状に安住しがちな我々の目を開かせてくれるのは確か。このコラムでは、日本の様々な問題を見てナタリアが感じたことを、歯に衣着せずに書いてもらいます。

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