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優しさとは「弱さ」を「強さ」に変えられること

~音楽プロデューサー 武部聡志~

  • 茂木 健一郎

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2008年2月12日(火)

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 今回お話を伺った音楽プロデューサーの武部聡志さんは、日本の音楽業界の第一線で30年にわたり活躍してこられた。「人生で挫折や悩み経験をしたことがない人の歌を聞きたいでしょうか。私は聞きたくないです」と武部さんは言う。

 「弱さ」が「強さ」だということを知っている。それが「優しさ」につながる。弱さを守るのではなく、もっと積極的な意味で、弱さこそが強さ、魅力なのだと。そういうことを分かっている人が、本当に優しくなれる。

 僕も、脳の研究をしていて、薄々感じていたことだけれど、今回もっとはっきり言葉にできた。

 「プロデューサー」という仕事がどうして必要なのか、その理由がよく分かった。アーティストがひとりで作品を作るのと、プロデューサーが参加するのと何が違うのか。やはり、外からの目線がないと、自分の中のリアリティというものを、アーティスト本人も発見できないからだ。自分の内側にあるリアリティを発見するのは、アーティストとプロデューサーの共同作業である。

 そのためには、過去の人生のすべても含めて、プロデューサー側もすべての弱点をさらけ出し、お互いに全人格的な付き合いをするような本当に魂の触れあいがないと、良い作品ができない。

 その過程で武部さん自身も変わるという。プロデューサーは教育者であり、アーティストの成長を見守る存在であると同時に、自分自身もその過程で変わる。その変わる過程で生み出されるものでないと、人の心を動かすものにはならない。

 既に出来上がった人が、その世界観の中でモノを作るのとはまた違った迫力がそこには表れる。その良い例が、武部さんと一青窈さんのコラボレーションなんだと、思いました。2人の人間が成長するなかで、生み出される何かが人の心を動かすのだろう。

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心を揺さぶる歌は、こうして生まれる
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
2月12日(火)午後10:00~10:45
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
 一青窈の「もらい泣き」、「ハナミズキ」を始め、今井美樹、大黒摩季など日本のポップス界のトップアーティストの曲を多数手掛けてきた音楽プロデューサー・武部聡志(51歳)。松任谷由実のステージの音楽監督を長らく務めるなど、アーティストたちから厚い信頼を集める。浮き沈みの激しい音楽業界で30年にわたり、第一線で活躍してきた。
 
 プロデューサーの仕事は、音楽ソフトの企画から、アーティストに合わせ曲や詞を練り上げ、さらにはレコーディングや宣伝戦略まで、多岐にわたる。大人数のスタッフを率い、分刻みのスケジュールで仕事に臨む。
 
 武部のプロデューサーとしての流儀は、「アーティストの血を形にする」。流行におもねるのではなく、アーティストと向き合い、その内側から生まれてくるものを大切にして音楽を作り上げていく。そうすることでしか人の心を揺さぶる音楽は出来ないという。
 
 番組では、一青窈の新たなアルバム作りの現場に密着。音楽の力を信じ、真摯に向き合う音楽プロデューサーの仕事の流儀に迫る。


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