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第3回 「本気で怒る覚悟を決めた」

  • 杉山 泰一

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2008年3月14日(金)

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 前回は、中竹竜二監督自身に関する課題を解決したセッション事例を2つ紹介した。今回は、全国大学選手権決勝を50対0で勝つという最終目標を達成するために、選手個々の力をいかにして最大限に発揮できるようにするかという課題の解決に取り組んだ事例を3つ公開する。

 中竹監督に対するピークパフォーマンスの平本相武代表のセッションは平均45分。毎週末のように公式戦を重ねてきた多忙な中竹監督の状況を考慮し、その大半は電話を通じて実施された。前回触れたように平本代表のセッションの最大の特徴は「ゾーンやステートと呼ぶ意識状態に入る」ことにあるが、もう1つ大きな特徴として「課題への対処法を導き出す」という点が挙げられる。

 平本代表はセッションを通じ、中竹監督の内面からいかにして個別の解決策を引き出していったのか。その対話のプロセスには、企業における様々な立場のリーダーにも応用できる「学び」がある。平本代表はラグビーに詳しいわけではない。つまり、そのプロセスには汎用性があるのだ。

(杉山 泰一=日経情報ストラテジー

 2007年10月10日に第1回のセッションを始めてからおよそ3週間後、早稲田大学ラグビー部では主力メンバーが立て続けに大きなケガを負い、次の試合に何人もが出場できない可能性が出ていた。激しい肉弾戦を繰り広げるラグビーでケガはつきものとはいえ、「あいつらがいないとまずい」と不安に思い始める選手が少なくなかった。

 中竹監督が今季目指してきたチームは、「ヒーローが不在の時でも勝てるチーム」である。だから主力メンバーを何人か欠く状況に陥っても、「今がベストメンバーだ」と常に前向きな気持ちをみんなが持てるようなチームにしたいと、中竹監督は考えていた。この時のセッションの初めに中竹監督がそう告げると、平本代表は次のような質問を始めた。「ヒーローが数人欠けている現在でも、練習で良いプレーができている選手はいますか」――。

大胆なニックネームでセルフイメージを高める

図版

「常勝軍団」早稲田大学ラグビー蹴球部の監督就任2年目となる中竹竜二氏 (写真:山西英二、以下すべて)

 この質問の意図は、「短期間で、今いるメンバーでチームの力を最大限まで発揮できるようにするためにはどうしたらいいか。有効なやり方の1つは、良い状態の選手の力をさらに引き出すことだ」という点にある。既にゾーンに入っていた中竹監督は、最近の練習風景をできるだけ五感を駆使してリアルに想像し、都内にある早稲田大学ラグビー部の練習グラウンドに立つ“自分”の中に入っていった。

 「A選手とB選手とC選手が良いプレーをしていますね」
 「それぞれの選手の良いところはなんですか」
 「Aはプレーが安定していて、スクラムが強い。Bはパスが上手で、人を使うのがうまい。Cはアグレッシブで激しい当たりができる」
 「選手本人にそうした強みを普段から伝えていますか」
 「伝えています」
 「でも単に伝えるだけではだめです。選手本人がセルフイメージをすごく高く持てるような大胆なニックネームをつけましょう」

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師