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生産現場に「人間を取り戻す」

~経営コンサルタント 山田日登志~

  • 茂木 健一郎

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2008年4月15日(火)

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 今回お話を伺ったのは、30年間にわたって全国の工場の生産性を高める指導をされている経営コンサルタントの山田日登志さん。赤字に陥っている地方の工場などを訪れ、「無駄取り」を進めている。

 悪いところを指摘してその人の「やり方や考え方を変える」というのが山田さんの命題だ。そのための方法論として厳しい言葉を用いたりする“ショック療法”も辞さない。これは、いまの世の中でなかなか出来ていないことだ。多くの日本人は摩擦を起こすことを嫌う。

 「いかに態度や価値観を変えるか」の方法論で言えば、それを1日一回やっている山田さんは、おそらくそれを日本で一番実践している人だと思う。そこで磨き上げられたノウハウは非常に深いものがある。

 僕が一番感心したのは、たとえ相手が半信半疑でも、とにかくやらせてみるということ。そうして表れた結果を見て相手が変わる。つまり納得するということが最初にあるのではなく、納得しようが無かろうが実行した結果、納得や理解が後からついてくる。

 変化を体現した人は、表情が変わる。自分から改善するようになる。それは非常に見事なモデルであり、教育の現場などさまざまところで使える手法だと感じた。

 山田さんが推進した「セル生産方式」(流れ作業ではなく1人が複数のまとまった作業工程をこなす方式)というのは、ずっと前からよく聞いていた。そして、直感的に思っていたのは、この方式は生産現場に「人間を取り戻す」ことを目指しているということだ。

 効率を追求していったときに、人間がパーツとなって、誰でもできるような労働力にするというアプローチもある。しかし、それでは人間は単なる「コスト要因」という位置づけになり、いかにそれを下げるかが焦点となる。結局は労働力の安い中国などに負けることになる。

 山田さんのアプローチはまったく逆だ。むしろ生産にまつわるさまざまなものを人間の側に取り戻してくるという方向だ。

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輝け社員、蘇れ会社
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
4月15日(火)午後10:00~10:45
・再放送
 総合 毎週火曜 午前1:05~1:49
     (月曜深夜)
 総合 毎週火曜 4:05~4:49
 BS2  毎翌週水曜 午後5:15~5:59
 30年で300以上の赤字工場の再建に挑んできた男がいる。人呼んで“工場再建屋”山田日登志、68歳。トヨタ生産方式の生みの親である故・大野耐一氏に師事し、現場に潜むムダを徹底的に排除することで、工場の持つ力を最大限に引き出していく。
 
 山田の名を業界に轟かせたのが、90年代にソニーやキヤノン、NECなどの工場で成功させた生産革新だ。当時、工場の常識だったベルトコンベアーによる大量生産をやめ、作業員が一人~数人で製品を組み立てるという型破りの生産方式を導入した。「セル生産」と名づけられたこの生産方式は、作業員の工夫次第でベルトコンベアー方式よりも生産効率が高くなる上に、働く人のやる気を引き出したと言われる。「セル生産」は、その後日本全国の工場に急速に普及していく。
 
 68歳となった今、山田が特に力を入れているのが、失われつつある「日本のものづくり」を未来に残す取り組みだ。カメラは長い歴史を誇る飛騨木工技術を受け継ぐ老舗家具メーカーの再建の現場に密着。大胆な改革に挑む山田と、伝統を守ろうとする家具職人たちの熱きドラマを描く


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