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「就活マシーンは涙を流さない」
--「Webテスト」を知っていますか

  • 双里 大介

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2008年4月30日(水)

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DATE:2008/3/26(水) 21:45

今日も説明会に行ってきました。

どんなに遠くても歩いて行くのが私のモットーでしたが、時間配分を間違え大ピンチでタクシーのお世話になりました。

企業は、今の私にとって怖い存在です。

不合格が続いていることをやはり引きずっていました。
でも、涙も出ませんでした。なんでだろうなーと思っていました。
今日、お昼ご飯を食べているとき、お友達にメールをしました。

「落ち込みたかったら、落ち込んでいいよ」と言われ、初めてちょっぴり泣きました。

バイト先の店長さんからも「シフトに入ってもらえない?」というメールをもらったのですが、今回も入れそうもなくて、申し訳なくてなかなかメールを送ることができずにいました。でも、勇気を出して送りました。そうしたら「直ちゃんなら内定もらえるよ。仕事ができる直ちゃんがいなくて店は大変です。みんなで首を長くして待ってます」ってメールをいただき、また泣きました。いろんな人に支えてもらっていること、応援してもらっていることを忘れていました。

人間らしくなかったです。
もう、就活マシーンでした。

大事なことを思い出しました。
そしたら、いっぱい涙が出て、明日面接があるのにひどい顔です(笑)。
ちょっと人間に戻りました。
まだまだだけど、ちょっとだけ前を向くことができました。

 榊原直美(仮名)さんから、このメールをもらって1カ月が過ぎようとしている。

 彼女は、まだどこからも内定はもらえていない。何社もの説明会に足を運び、面接にまでこぎつけた企業もある。一方で、まったく相手にもしてもらえず不採用となった企業もあった。

 学生たちが「相手にしてもらえない」ことを実感するのは、「Webテスト」で落とされた場合だ。といっても人事関係者でない限り、「Webテスト」とは何なのか、ほとんど知られていないのではないだろうか。

*    *    *

 街中にある雑居ビルの一室に、Webテストの受検会場はあった。Webテストを実施する企業は、年々増加している。テストには、自宅受検型、企業内受検型、会場受検型があるが、最近は、なりすましや替玉受検などの不正防止のために、こうした会場型が主流となりつつある。

 エレベーターを上がると、入口に係員が立っている。予約票を提示して中へと入場する。1度入室したら試験が終わるまで退室はできない。係員から席番号を受け取り、パーテーションで仕切られた席に着く。パソコンを立ち上げて、ID番号を打ち込めば、試験が自動的に開始される。

 Webテストには、「能力適性検査」と「性格適性検査」がある。企業ごとに合否のボーダーラインが設けられていて、昔でいう「共通一次試験」のようなものだ。「性格適性検査」だけで落とされることもあり、一定の成績を残さなければ、後の選考には進めない。Webテストは「ふるいに掛ける」ことであり「足切り」の場でもある。

 以前から、選考の際に筆記試験はつきものだった。ただ、かつては会社説明会に参加した後、筆記試験にのぞむことがほとんどだった。今は、Webテストの結果が悪ければ、会社説明会にさえ参加させてもらえない。

 圧迫感と緊張感の中で、学生はパソコンと向かい合う。聞こえてくるのは、自らのキーボードを叩く無機質で機械的な音だけだ。テストの結果は、エントリーシートと共に志望企業へ送られる。テスト結果が悪ければそこで不合格となり、この仕切られた狭い空間の中で、その後の運命が決まってしまう。

 就職活動のインターネット化は、企業の採用活動に効率化をもたらしただけでなく、学生たちのエントリーも簡便にした。しかし、中には、志望度が低くとも「とりあえずエントリーしておこう」と100社200社とエントリーする学生も数多く現れた。エントリーしても選考試験を受けなかったり、選考を受けても志望動機が曖昧だったりと、企業と学生のミスマッチが頻発した。

 「自社に適性があり、意欲の高い学生だけを、その後の選考に残したい」。こうした考えのもとに導入され始めたのがWebテストだった。企業側からすれば、何百何千もの学生を相手にしなければならないのだ。学生たちの移り気に振り回されるリスクを減らしたいと考える。これは当然のことだろう。

 ただ、本当に「適性」や「意欲の高さ」がWebテストでわかるのかどうか。面接や作文をはじめとした筆記試験であれば、個々の企業なりの質問を用意し、仕事や社風への適性や意欲の高さを判別することもできるかもしれない。

 しかし、Webテストを実施する多くの企業は、そのすべてを専門業者に委託している。

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