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本場イギリスでバイアウトを学ぶ

~日興アントファクトリー 会長兼社長 尾崎一法氏(2)

2008年6月5日(木)

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職業としての「社長」を自ら選び、活躍している人をお招きし、将来、経営層を目指す人々に、自身の経験を語っていただくトークセッション「Road to CEO」。今回は投資ファンド、日興アントファクトリーの代表取締役会長兼社長の尾崎一法氏をゲストに迎えた。氏は石川島播磨重工業を経て、日本合同ファイナンス(現ジャフコ)で勃興期のベンチャーキャピタルに身を投じる。


日興アントファクトリー 会長兼社長 尾崎一法氏

司会、山中(以下Y) ところで、ベンチャーキャピタリストとしてやっていけるという自信というか、異業種に転じられる方って、「俺はやれるだろう」と思って行かれるわけですよね。それはどの辺にご自分なりの足場が。

尾崎 実は、なかったんですね。12年、石播にいましたから、(外で)通用するかどうかまったく分からなかったので、(辞める)1年前に大手家電メーカーの中途採用の募集に応じてみたんです。自分がどれだけやれるのかどうか、ということで、2000人ぐらい中途採用の応募があって、最終的に15人残ったんですけれど、そこに入ったんです。それで、「多少は外でやれるのか」というのがあって。それはお断りしちゃったんですけれども、怒られちゃいました(笑)。自分が「ベンチャーキャピタリストとしてやれるな」と思ったのは、(ジャフコの)役員になる直前ですね。それまでは全然。

 ただ、サラリーマンとして、「この世界で生き抜いて、ここまでいけるな」という感触はありました。基本的にジャフコもそうですけど、野村グループの1つの大企業のよさと、つらさというのがあって。よさというのは、朝、社歌斉唱とか体操がないことですね(笑)。そういう普通のいい企業の社風があって、これはすごくよかったんですけれども、一方できちっとしたサラリーマンのヒエラルキーの世界でもあって、その中で生き延びるための組織術が必要だったんです。そこはそんなに難しくなかったんですが、キャピタリストとしてどうかと言われると、ジャフコ時代は、役員直前の投資担当になるまではあまりやってなかった。むしろ下積みのところをずっとやっていましたから、投資は自信がなかった。

まずはM&A業務に奔走する

尾崎 最初に僕は、通産省、大蔵省、金融庁、国税と交渉し、組合の規約を研究し、今でいうプライベート・プレイスメント・メモランダム(PPM)を一生懸命に作っていた。それから、投資部員が開発してきた投資案件をファンドにどう組み入れるか、ポートフォリオをどう組み立てたら目標利回りが達成できるかという、そういうことばかりやっていたんです。

 最初に投資に携わったのは、大企業の子会社を上場させるプロジェクト開発でした。基本的に全部M&Aなんですね。事業部を切り出していくらになって、それを投資してどうなるかという内容でした。いわゆるこてこてのベンチャー企業は回ってないんです。

司会、秋山(以下A) 野村の強いネットワークみたいなものがあって、そこから放っておいても話が来るとか。

尾崎 基本的にジャフコは昔からいい意味で親会社依存じゃない社風があって、かなり独自でやっていました。上場会社の子会社の切り出しとかは、今で言うとバイアウトの領域ですけれども、そういうビジネスルーティンがなかったので、こっちで考えてやっていくしかなかったんです。ただ、イギリスでは1980年代に既にバイアウトが盛んでした。そんな時、当時の副社長から「ちょっと欧州を見てこい」と言われたので行きまして。2週間の出張で60社ぐらいを回った。

Y 土日を入れて1日5~6社以上。すさまじいですね。

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