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いい製品、いい技術を眠らせない責任

~カーライル・グループ マネージングディレクター日本代表 安達保氏(5)

2008年7月15日(火)

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 投資ファンド、カーライル・グループの日本代表を務める安達保氏に経営者のへの道を聞いてきた「Road to CEO」。今回は会場からの「ファンドの経営者としての視点、心得」についての、質疑応答をお送りする。


カーライル・グループ マネージングディレクター日本代表 安達保氏

司会、山中(以下Y) それでは質問に移らせていただきたいと思います。お聞きになりたい方は挙手をお願いします。

Q ご自身の経験で、スキル以外の部分で、この人なら一緒にやってもいい、もしくは任せられるという部分を判断する基準をお持ちだと思うんですけど、教えていただければと思います。

安達 我々の取引先に誰かトップを送り込むようなケースがあった場合を想定して、お話しすればよろしいですか。では、その前提で。

 必ずしもビジネスそのものに精通しているかどうかはあまり気にしてなくて、従業員なりマネジメントチームを一体としてリードしていく力があるかどうか。

 具体的に言うと、何がこの会社にとって一番正しいのかということを、自分なりのビジョンとして打ち出せるかどうか。みんなにそれを納得してもらわなきゃいけないので、そのプロセスとして、みんなから聞くことはあると思いますが、そういう会社の新しい展望なり、行き先を、みんなに夢を持って語れるかどうかは、すごく大きい気がします。

 あと、これは非常に難しいんですけれども、大きな組織になればなるほど、そういう語ったものに対して、みんながどうやって動いてくれるかということは、予め考えておかねばならない。つまり、何かの仕組みをつくってやらなきゃいけない。

 私の個人的な経験ですと、日本リースオートに行ったときはGEの人間として派遣されたわけで、日本リースオートの場合には完全なGE流にはなってないところが結構あるんですけれども、そういう中でも新しいやり方をみんなに分かってもらおうと思った。

 人間って、その人の考え方を横軸に取って、新しい方向に対して、賛成している人から反対している人まで、どう分散しているかを見ると、だいたい20%くらい、リーダーとして会社を引っ張ってくれる人たちがいるので、そういう人たちを早く見つけて、核にしながら、そうでない人たちをどうやってこっち(マネジメント側の展望への同意)に持ってこられるかどうか。ここがすごく重要だと思います。

 どうやったって反対する人たちがいるんですよ。これは厳しいかもしれないけれども、会社から去ってもらわなければいけない。その人たちをいつまでも抱えていると、会社はまとまらない。

 会社の方向性なり企業理念をみんなが共有できるかどうか、そういうものをつくり上げていくことが僕はリーダーの一番重要な仕事だと思います。

金融業への投資は儲からない

Q (カーライルが)投資されているところは、製造業、あるいはサービス産業が多いんですけれども、例えば金融業というのは、キャピタルインテンシブのわりに儲からないとか、そういう理由で投資されないんでしょうか。また、もし安達さんが今、日本でノンバンク等を買収されるとしたら、どのように経営されるでしょうか。

安達 バイアウトには、そもそも金融機関はあまり適してないというのはあると思います。

 というのは、金融機関で利益を上げていこうと思えば、まず調達コストを下げなければいけないわけです。GEみたいに「AAA」で調達できるところは、安い金利のお金があって、それを貸し出すことによって、当然、相当の利益は出るわけですけれども、バイアウトファンドが金融機関を買うと、調達金利が高くなりますので、そういう意味では非常にやりにくい部分がある。レバレッジをかけるところが、金融機関の場合にはなかなか難しいですから、そこでも利益が出しにくい。

 ただ、プライベートエクイティーファンドが金融機関に投資をして、利益を出しているケースはあります。かなり痛んだ銀行なりノンバンクを買って、それをよくしていくことによって利益を出していくケースですね。そういう意味で、カーライルは少なくとも今までは金融機関への投資はやってこなかった。サーベラスとか、ローンスターとかは金融機関にも投資をしています。で、そういうケースは今申し上げたように、基本的には相当ディストレストのところを買って、そこで利益を上げているというのが実態です。

 じゃあ僕がノンバンクを今から買ってどうするか、という話は、なかなか難しい質問です。日本の今のノンバンクというのは、非常に競争が激しいですし、差別化する要素がとても少ないので、どうしても金利競争になっている。

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「いい製品、いい技術を眠らせない責任」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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川野 幸夫 ヤオコー 会長