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できる人、無理な人の見分け方・対処法

~クラシエホールディングス CEO 兼 社長執行役員 小森哲郎氏(5)

2008年10月14日(火)

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 「これはちょっと無理という人はいます。じゃあ、どうやってそれをあぶり出すか。宿題を与えるのです。いついつまでにこの課題、とみんなの前でやります。私が勝手に決めてしまうのではなく、論理的にこれが課題だよね。じゃあ、これをこの人にやってもらうのが適任だね、という話をしていきます」…職業としての「社長」を自ら選び、活躍している人をお招きし、将来、経営層を目指す人々に、自身の経験を語っていただくトークセッション「Road to CEO」。今回は、クラシエホールディングスの代表取締役CEO、小森哲郎氏をゲストに迎えた。


クラシエホールディングスCEO 兼 社長執行役員 小森哲郎氏

司会、山中(以下Y) お待たせいたしました、質問に入りたいと思います。

Q 2つありまして、先ほど変革期のトップの条件をいくつか挙げられたんですけれども、それを達成するために30代のうちにやっておいた方がよいことを知りたいというのが1つです。もう1つは、人からの情報収集をどう工夫されているのかというお話をお伺いできますでしょうか。

小森 結局、ターンアラウンドというのはありとあらゆるものがイシューになります。例えば、外から来ると、経営企画をどうやって自分の能力の増幅器として使うか。あるときは経営企画だし、あるときは人事部かもしれない。そうすると、ありとあらゆるタイプのファンクションというか、技術、研究開発、生産、営業、本社機能において、良いものと悪いものをちゃんと自分なりの物差しで語れるようにするということが大切です。ということは、現場に強くなるということですね。

 ただ、現場に強くなると言っても、全ての現場でプロになる必要はない。強くなるというよりは苦手をつくらない。または、イメージできるようにするということですね。

 例えば、「工場は全然だめです」という人が結構います、コンサルタントの中にも。でも工場では、どうやって物が流れているだとか、きれいな工場だとか、人が少ないとか、その感覚さえ持ってしまえば、どんな工場だって見ることができるわけです。プロセス系とアセンブリー系で多くの工場を見ればその感覚が身に付いてきます。

 同じように金融の話。私は(その分野は)全然プロではないですが、インプットがあってプロセスがあって、こんなになっているイメージね、と。分からなかったら聞けばいいし、コンサルタントを呼んでもいいし、人に調べさせたっていい。そういうことをやっている人たちのベストは、どういうレベルで、逆にこれは平均かなとか、そういうものを抵抗感なく、ブラックボックスにしないレベルで、理解できるキャパシティーが重要です。

 まさにそういうものを使って、「この工場はちょっとまずいだろう」と見られるようになります。在庫のレベル、別にデータを見なくたって物の置き方とかです。営業所もそうです。どうやって朝ミーティングしていて。1週間張り付けばすぐ分かるはずです。

 ちなみに営業の組織を見るときはだいたいこうやります。体育会系か体育会系以外、それが縦軸。横軸が農耕型か狩猟型。その箱ごとにベストプラクティスがあるはずです。例えばBtoBの営業だったら、「これがベストプラクティス」とか、「こういうプロセスでやっているのなら合格点」という嗅覚を持つ。まずそれがやっておいた方がいいことのひとつです。

 それとともに、やっておかなければいけないのは、頭からしっぽまで問題を解いて、実行して成果を出すという、一気通貫です。これは複数やっておいた方がいい。

 あとは、人を束ねて好業績に導くようないろいろな意味のリーダーシップ経験。問題解決のリーダーシップかもしれないし、人のマネジメントのリーダーシップかもしれないし、いろいろなタイプがあります。あとは場数と反復練習というか、実績を出しながら経験量を上げていくということです。だからショートカットはない。ただ、不得意分野をつくらない、これがポイントです。

Y 2つ目の、人からの情報収集の話はどうですか。

小森 人系の話はもう山のようにある。それは若いときには頭を下げて聞くしかない。あと、人の動きを直接見るのもすごく重要です。データはないけど、実際に人がどうやっているか。私は現場へ行って状況を絶対見ます。いろいろな人がいろいろなことを言うので、「これは矛盾している」とか、「これは正しそう」とか、ポイントがだんだん見えてくるのです。情報収集は紙ベースではなく両方必要だと思います。

まずお尻を決める、そして仮説思考を繰り返す

Q 一番力をつけたところがマネジャーのお仕事をされたとき、ということでしたけれど、そこについてお話を聞かせていただきたい。あと、座右の書といいますか、お薦めの本を教えて欲しいんです。

小森 最初の質問に関しては、難しい状況を自分なりに工夫してやっていったということです。むちゃくちゃな状態になります、マネジャーのポジションは。マッキンゼーの中の親玉というのはパートナークラスの人で、下に若い学卒の人と中途採用の人がいて、それを束ねるのがマネジャーです。

 私はどうやったかというと、お尻を決めます。

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「できる人、無理な人の見分け方・対処法」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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