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【最終回】一兵卒として生きて悔いなし

生きていく力は、自分の欠陥から湧いてくる

  • 渡辺由美子

バックナンバー

2008年10月22日(水)

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【前シリーズ 「アンチ天才のボトムズ流仕事術 ~64歳の現場監督に聞け!」はこちらから】

(前回「9:『他人の凄さがわかる自分』で敗者復活!」から読む)

―― 監督の新作「ペールゼン・ファイルズ」、戦場のリアリティあふれるハードな物語ですね。「装甲騎兵ボトムズ」の少し前に相当するお話で、謎の理由で集められた主人公のキリコ以下、5人の見ず知らずの兵士が特殊部隊として編成され、戦場に放り込まれるという。

 物語序盤からすごいのは、この5人が同じミッションをこなすチームなのに、全く「仲間」ではないことです。キリコ以外のメンバーは、協力し合うどころか、自分が助かるために他のメンバーを平気で犠牲にしようとしたりする。

 そんな人間ばかりが集められた部隊で、生還の可能性が極めて低い危険な任務を命じられるわけですが……「ペールゼン」ではどうしてこのような状況を作られたのですか。

欠陥が生き残りのカギだった

高橋 いや、僕は、過酷な戦場を作ろうと思ったわけではないんですけれども、戦場は過酷なんでしょう、きっとね。僕たちがそう思っても思わなくても、戦場というものはきっと過酷なんだろうと。

 「ペールゼン・ファイルズ」では、「ATが戦場にいる風景」と、「キリコのような特殊な属性を持った人間を他にも出してみる」ということをやりたかったんですね。戦場では当然生き残り合戦みたいなことがありますから、キリコと同じような兵士を4人出したら、キリコも勝手な奴なんだから、きっと他もみんな勝手な奴らなんだろうと。

―― 監督がおっしゃる「勝手な奴ら」というのは、どんな勝手さなんでしょうか。

高橋 一人一人欠陥が多いんですね。そして物語では、その彼らの欠陥が逆に、その人間を戦場で生き永らえさせてきたんだ、と。

 じゃあ、その欠陥の多い人間たちがどういうふうに1つの部隊としてまとまっていって、最後はどうなるのかということを見せる話にしようかというのを、脚本の吉川惣司さんと相談したんですね。

高橋良輔監督

高橋良輔(たかはし りょうすけ)

日本を代表するアニメ監督のひとり。1943年1月11日東京生まれ。1964年、株式会社虫プロダクションに入社。主 な作品に「W3(ワンダースリー)」「どろろ」「リボンの騎士」などがある。虫プロダクションを退社後、サンライズ創業初期に「ゼロテスター」(監督/1973)に参加。代表作として「太陽の牙ダグラム」(原作・監督/1981)、「装甲騎兵ボトムズ」(原作・監督/1983)「機甲界ガリアン」(原作・監督/1984)「蒼き流星SPTレイズナー」(原作・監督/1985) 「沈黙の艦隊」(監督/1996)「ガサラキ」(原案・監督/1998)「火の鳥」(監督/2004)「モリゾーとキッコロ」(監督/2004)「FLAG」(原作・総監督/2006)「幕末機関説 いろはにほへと」(原作・総監督/2006)がある

*****

高橋監督自身の「敗者復活戦」を象徴する「装甲騎兵ボトムズ」。その最新オリジナルビデオアニメ「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」(原作・監督)がバンダイビジュアルより発売中。戦いと孤独の中に深く沈む主人公、キリコ・キュービィの若き日と彼を取り巻く壮大な陰謀が描かれる。最終巻(第6巻)は8月22日発売

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「今日から始める「敗者復活」~“アンチ天才”のボトムズ流仕事術・2」のバックナンバー

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